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2019.02.20
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カテゴリ:時代劇(テレビ)
 1985年のドラマなのだそうだ。
 勘九郎というか勘三郎というか、とにかくわかい。30歳になる年だ。
 青春映画であり、新しい世界を夢見た男の物語。
 幕末の適塾から始まり、渡米して「フリー」という概念を知った諭吉が新しい生き方を求める。
 見始めて驚いたのが、音楽にサイモン&ガーファンクルの曲が使われていること。何曲も使われていて、どれも話の内容とは関係がないはずなのだが、妙に合っている。(ただし、Wikipediaによると、ソフト化されたものではほかの曲になっているらしい)​
 適塾時代に漢方医の嫌がらせを受けているが、このあたりはどうだったのかなあ。
 花魁が盲腸で死ぬあたりは、盲腸から腹膜炎になった経験から言うと、あんなに平静でいられない。
 痛みでのたうち回るはずだ。
 まあそんなことは些末なこと。
 風俗で感心したのが、適塾の若者たちなど金のない男たちが、つんつるてんの太もも剥き出しの着物を着ていること。これは現実にこうだったんじゃないのかな。
 とにかく出演者が豪華なので驚く。
 阿藤快や川谷拓三、清水由貴子といった故人の姿も懐かしい。
 帰国する咸臨丸の場面で、なんの脈絡もなく、「ジャズに魅せられた男(日野皓正)、「野球に魅せられた男(衣笠祥雄)」が登場したりする。
 気になる方は、​Wikipedia​で確認して欲しい。

 主役の十八代目勘三郎はいろいろなドラマで見たが、どうも普通の人ではない感じがする。
 独特のオーラがあると言えばいいのだろうが、目つきが尋常ではないというか常人ではない気がするのだ。役者として名を残すほどの人なのだから常人であるわけではないのだが、何か違うのだ。
 大分前だが、萩原健一が書いた本で、「元禄繚乱」で共演した時のことを書いていたのを思い出した。
 おおむね、「段本通りに演じない、リハーサルの度に違うことをする、リハーサルと本番で違うことをする。」というような内容だったと思う。
 舞台がホームグラウンドだから、毎回同じ事をしたのでは芸がないと考えていたのだろうか。





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Last updated  2020.09.27 22:04:45
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