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テーマ:国語・日本語(161)
カテゴリ:気になる言葉・文字
いつもは疑問を抱くことが多い「チコちゃんに叱られる!」の説明。今回はよかった。
「なぜ漢字に書き順があるのか」ということを説明していた。 理由は、「先生が教えやすいから」ということ。 それまで、筆順には統一した基準はなく、人によってことなる筆順で書いていた。 それを昭和33年に、当時の文部省が基準を決めたという話。 筆順がバラバラでも誰も困らないのだが、小学校で教える際に、統一した基準がないと困る、という理由で基準が作られた。 その説明に出てきたのが、大学教授の松本仁志という人。 筆順については、ずいぶん前に、「「正しい書き順」?」で書いた。確認したら、なんと、その時もこの人が出ていた。 その時の番組では、文部省の基準で書くべきだということになっていて、松本教授もそれに同意しているような内容だった。(松本教授は筆順については番組とは異なる意見を持っていたようなのだが、番組内では番組の既定路線に合わせていた) 今回は、「正しい筆順はない」という結論になっていて、文部科学省が示している基準にある注意事項の、 ここに取りあげなかった筆順についても、これを誤りとするものでもなく、また否定するものでもない。 という文言を紹介している。簡単に言えば、「正しい筆順」などというものはないのだ。 筆順にとらわれる必要はないが、画数が変わる書き方をしてはいけない。画数が変わってしまうと、似ているだけの別の字になることがある。 例えば、果物の「柿」と、演劇界で使われる「杮《こけら》落とし」の「杮」。 「カキ」はナベブタを書いてから巾を書くが、「コケラ」は右側の縦画が上から下まで貫かれた一画だ。 それにしても不思議なのは、いわゆる「漢検」の問題で、漢字の一部をさして、それが何画目かを問う問題があることだ。その設問自体が文部科学省の方針に反しているのに、どうして文部科学省は放置しているのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.11.03 12:20:08
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