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舞台は昭和初期の宇都宮。
採石場が舞台になることが多く、屋外撮影が多く、珍しく画面が明るい。 ただ、墓石などは屋外で撮影しているのに、墓参の人がいるカットになるとスタジオ撮影になっている。 弟分のために、心ならずも人望のある男を切った主人公(高倉健)。 刑期を終えて出所して帰ってくると、自分の人を切らせた悪辣な男が幅をきかせ、大谷石の利権独占を狙っていた。一方、弟分は幸福な夫婦生活を送っていて、主人公をあつくもてなす。 主人公は、かつて切った男の墓参をするなど、後悔の念を抱いて街の様子を見ているうちに、かつて殺した男の子供と、男の妻と知り合う。その未亡人が三田佳子で、任侠ものでは新鮮。ただし、あくまでも堅気の石材業者。その息子の子役が穂積ぺぺだったので驚いた。 物語は予想通りの展開で、未亡人と息子は主人公に好意を抱くが、主人公は耐えきれず、自分のしたことを告白する。 その一方、自分に男を切らせた悪党の所業を知り、怒りの炎を燃やしている。そんな中、かつては未亡人たちの支えであった男が帰ってくる。 最初は対立するが、最後には力を合わせるという展開が最初からわかっているのだが、それでも面白く見ていられる。 東映映画の任侠道と武士道は同じものなのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.02.21 14:43:12
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