山本周五郎の小説を宮藤官九郎の企画・脚本・監督でドラマ化したもの。
すでに昨年有料放送で放送されたものだそうだ。
映像作品としてはもちろん黒澤明の「
どですかでんがあるので、意識しないわけにはいかないだろう。
舞台は現代になっている。
12年前の津波で家を失った人たちが住んでいる仮設住宅が舞台。はっきり「東日本大震災」とは言っていないが、明らかにそれを思わせる。いってみれば、「
あまちゃん」のもう一つの側面の12年ごというところか。
ここで見たことをレポートする仕事を請け負った男(池松壮亮)の目に映ったできごと。
人々の生活は原作をうまく生かしている。
第一話は「街へ行く電車」。「どですかでん」の少年を濱田岳が演じている。
第二話は「親おもい」で、原作とは順番を変えている。
実によくできている。
宮藤官九郎というのは実に才能のある人だ。
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