カテゴリ:Galaxy S2
■Galaxy S2のUSB端子は、マルチモードで動く
Galaxy S2のUSB端子は、単なるUSB接続用の端子ではない。FSA928xというチップが搭載されていることにより、USB端子を携帯内部のいろいろな入出力端子に切り替えられる。様々な入出力端子として使える端子として使えるのだ。Galaxy S2純正のドックやHDMIアダプターはUSB端子に接続するものは、このチップにより実現されている。 USB端子の動作は、USB端子4番ピンID、5番ピンGNDの間に接続する抵抗値によってによって切り替えられる。 先に書いたGalaxy S2購入 #15 強制ダウンロードモードにするUSBドングル「jig」を製作での強制ダウンロードモードにするjigも、そのFSA928xによる切り替えによるものである。 FSA928xのデータシートを見ていると、4と5番ピンの抵抗値を1MΩにすると、ヘッドセットなど音声入出力と使えるようだ。 このとき、USB端子は携帯内部のオーディオ入出力に切り替わる。 また、実際の接続図は次のようにすることがデータシートに書かれている。 ■Galaxy S2のUSB端子に接続するマイク付きイヤホン用の部品 イヤホンから音声が聴け、マイクで音声を送れる、そして着信ボタンを付けるのを最終目標にした。 使用する部品は、上記の接続図に準じて用意した。すべて手持ちの部品で取り外し品も含まれる。20年以上も前からストックしているものもあり、特に抵抗は小さくない(笑)。 (1)1MΩ抵抗 (2)ステレオイヤホンジャック 小型の3極のもの (3)micro USB Bコネクタ(メス) 100円ショップmeetsで売られているmicro USBとmini USB変換アダプタ、これを分解して利用 (4)2.2kΩ抵抗 (5)小型コンデンサマイク 携帯用マイク付ステレオイヤホンから取り外したもの (6)小型タクトスイッチ ■オーディオ出力テストの配線 USB端子の番号と信号は次の通り。 1:VBUS_IN: マイク(+) 2:DM_CON : 左イヤホン(+) 3:DP_CON : 右イヤホン(+) 4:ID_CON : 抵抗 5:GND : マイク(-)、左イヤホン(-)、右イヤホン(-)、抵抗の片側 USBからオーディオ出力がされるかのテストとして、一番簡単な配線をしてみた。上記の(1)~(3)の部品を、イヤホンを接続するため2,3番ピンをイヤホンジャック、そして1MΩの抵抗を4,5番間に接続する。テスト用の配線が終わったものが以下。 ■Galaxy S2に接続テスト、とりあえず成功!! このバラック状態でGalaxy S2に接続し、イヤホンを差し込み準備。これをUSB端子に差し込む。 本体の、設定→ドック設定で、オーディオ出力モードにチェックをいれると・・・ 「おお!」USB端子から音声の出力に成功!!! ただカバーを付けていないので、抵抗のところに触ったりすると動作モードがおかしくなったりする。場合によって音声が出てないときに抵抗を触ると音声が出力されたりと動作不安定な気がする。何かの拍子に次の卓上時計アプリが起動したり・・・ うーん、わからん。 ■純正ドックだと充電できるが・・ 純正ドックだと、イヤホン出力も取り出せるのはわかるが同時に充電もできるというのはどうなっているのだろう。今回の回路では、micro USBの1番ピンはマイク端子で充電ができない。 まだまだ動作テストが必要だ。後日マイクやスイッチも付けて全体的な配線で動作確認してみる。できればマイクはなくてもいいが、USBコネクタを接続するだけで音声出力も取り出して充電できると、車載するときにケーブルが1本で済むために便利なのである。 つづく・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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