カテゴリ:マーラー演奏会(2012年)
大阪フィルハーモニー交響楽団 第58回南海コンサートを聴いてきました。
7月22日 15:00開演 岸和田市立浪切ホール 大ホール モーツァルト/交響曲 第35番 「ハフナー」 マーラー/交響曲 第5番 指揮:大植英次 コンサートマスター:崔文洙 17日に頸椎症が悪化し、19日の都響公演を急遽キャンセルした大植さん。回復の具合を心配していましたが、大フィルブログによると、大丈夫そうでしたので、この日再び関西遠征に出かけました。10時東京発ののぞみに乗りこみ、朝昼兼用の駅弁を食べながら、一路大阪へ。新大阪→大阪→新今宮とJRを乗り継ぎ、そこから南海電鉄で岸和田に向かいました。新今宮では、ちょうど関西空港行きの特急ラピードというのが来るタイミングだったので、有料でしたが記念にと、乗りました。あっという間に岸和田に到着し、降りて、発車して去っていく特急をホームから写しました。青が鮮やかでした。 岸和田駅から歩いて10分ほど、風情のある建物があちこちにある商店街を抜けていくと、海辺に立つ浪切ホール(なみきりホール)に到着しました。 開場予定時刻は14時30分で、到着したのは14時10分くらいでした。中にはいってみると、すでにものすごい長蛇の列!自由席なので皆さん早く来たんですね。あまりの人の多さに、予定よりも繰り上げて開場になりました。大勢の係員が手際よく大きな声で誘導していて、その賑わいは、クラシックのコンサートというより何かのイベントという雰囲気です。ようやく自分も入場でき、さいわいまだ少し残っていた1階平土間席に、席を確保しました。 オケは両翼配置で、コントラバスは下手側。ハープは上手側にありました。 大植さんが颯爽とはいってきて、モーツァルト。大植さんの動きはいつものように生き生きとしていて、安心しました。デッドなホールですが、だんだんとこちらもその音になじんでいきました。 マーラーは、しなやかで、つい先日の9番同様に、さまざまなことを乗り越えたその先の、力強く、明るい生命肯定の歌、が聴けました。大植さんらしさが十分に出ていた素晴らしいマーラーでした。曲が進むほど熱を帯びてきて、大植さんの動きはどんどんダイナミックになります。終楽章の最後の最後、アッチェレランドをかけるときには、大植さんがぐわっ、ぐわっと体を激しく前に進めるので、指揮台がそれにつられて前にぐぐっ、ぐぐっ、と動きました!最後は、大植さんが跳躍して、元気良く曲をしめくくりました。 衝撃の2009年の5番とはまったく違う方向性の音楽でした。本来の大植さんのマーラーは、こういう方向性の音楽だと思います。今回の5番は、その魅力をたっぷりしっかりと確かめることができました。 大フィルも、コンマスの崔さんの熱奏を筆頭に、気合の入った音を出していました。第三楽章のオブリガートホルンは、指揮者のすぐ左に第三楽章だけ椅子を置いて、そこで吹くというスタイルをとっていました。曲が終わってから大植さんは、そのホルンを吹いた村上哲さんが遠慮するのをかまわず、強引に(^^)手を引いて前に引っ張りだし、聴衆の拍手喝采をあびさせていました。 終演後、ぐすたふさんとお会いでき、時間がなかったので少しだけですが、お話できてうれしかったです。とんぼ帰りで大阪にもどり、夕方ののぞみにのり、またまた駅弁を食べながら、無事東京にもどってきました。 この7月は、9番、5番と、大植さんの生命肯定のマーラーをたっぷり堪能できて、大満足でした。大植さんありがとうございました!あとはゆっくり休まれて、早くお体を本調子にしてくださいますよう、切に願っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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