漆喰の補修
おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は雨。9時頃からは晴れるような予報でした。西の空が明るくなってますから、恐らく大丈夫でしょう。先日、母屋の門の漆喰の塗り替えをしました。荒壁の上に中塗りが2層、その上に漆喰が塗ってありました。色は黒ですが、もともとは白で戦時中に白は目立つから…と墨を塗って黒くしたと祖母から聞きました。手前に置いてあるのは割れた石臼。トラックやバスが道ですれ違う時に庇を引っかけることが何度かあったとかで、置いてあります。表面の漆喰と中塗りの1層をはがして再度、中塗りをします。ここで、数日乾かします。収縮による割れや、際の隙間を作るためです。アップで見るとこんな具合・・・割れや隙間を埋めて、その上にシーラーと呼ばれる漆喰の接着を高める塗料を塗ります。昔はシーラーなんてありませんから、もう一度中塗りの上塗りをして隙間や割れを埋めます。補修前の壁の中塗りが2層なのは、そのためです。左の壁がシーラーを塗る前、右の壁が塗った後。漆喰を塗って完成最初は黒漆喰で仕上げようかと左官屋さんと話していたのですが、建築当初が白なら白に戻すべき、となりました。やはり漆喰は白がいいですね。今回、漆喰を塗り直したのは紙太材木店の東の門。西の門は黒のままですから、何年かして塗り直す必要が出てきたら建築当初の白にしようと思います。