テーマ:気になったニュース(30960)
カテゴリ: 藻緯羅の放談
プレミアム商品券が、全国的にブームらしい。
定額給付金が、キッカケになったようである。 発行する自治体を、 テレビが取材するので、加速度がついたのだろう。 増殖には、ワケがあるに違いない。 藻緯羅が、つらつら考えるに... まずは、発行する側から考えてみよう。 商品券だから、印刷せねばならない 当然、地元の業者に注文するであろう。 万一にも、ボランティアで印刷する事はないだろう。 ・地元の印刷業者が儲かる プレミアムが10%とすると、 一時的には、「売上」が現金で役所に残る。 いつかは、商店が換金に訪れ、役所から消える。 時間差効果が微妙であるが、 即時的に考えれば、10%は税金で支払う。 どの自治体も余裕はないから、 金融機関から借りることになる。 金融機関も商売だから金利を取るはずである。 ・地元の金融機関が儲かる 今時、なかなか、優良な貸出先は見つからない。 一方、買い控えなどの理由で預金は増える。 金融機関にとっては願ったり叶ったりである。 財源の税金は、あとで税金で埋めるわけだから、 消費者にとってはプラスマイナス・ゼロである。 すなわち、 儲かるのは、印刷屋と銀行屋である なかには、 税金が5%で地元商店界が5%を、 負担することもあろう。 次に、使う側から考えてみよう。 10%程度のプレミアム、すなわち割引率では、 郊外やネット上の、激安店で買った方が安いであろう。 魅力がありそうなのは、 たばこ、書籍、金券などくらいか? たばこ・金券は、 使用の対象外とされている可能性が高いだろう。 あるいは、 既に地元での購入が決まっているような場合は、 急いでプレミアム商品券を購入して充てるであろう。 システムトータルとしては、ゼロだが、 貰うものは貰っておかないと、払うだけになってしまう。 もし、 利用制限が、なかったらどうなるか。 100%、商品券で金券を購入するであろう。 その金券を使って激安店で買えば、確かに安く買える。 10%のプレミアムなら、現金化する手も有効である。 さらには、 そこまで行くと、グレーというよりブラックだろうが... 購入したプレミアム商品券を、商店に買い取ってもらう。 商店は、それを役所に持ち込んで現金化する。 ことの性質上、手形等でなく、即、現金になるはずである。 「商品」が介在しないから「融通手形」のようなものである。 ま、 こうやって、いろいろあるから、ブームなのであろう。 地元消費効果だけを狙うなら、 購入を証明するレシートを、役所に持ち込んで、 購入価格の10%を受取ればいいだけの話である。 しかし、 そういうニュースは、聞かない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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