カテゴリ:....書棚
難しそうな本を連想する書名だが、
副題「生命はなぜそこに宿るか」に、 興味をそそられ、手に取った。 ![]() 中味は、専門科学者のエッセイである。 だから、 藻緯羅のようなシロウトが読んでも、 わかりやすいし、楽しめる。 楽しめるというよりは、 考えさせられてしまう。 著者は、分子生物学者である福岡伸一氏、 本書のほかにも、興味深いタイトルの一般向け著書がある。 本書は、それらの集大成ともいえる感じの内容になっている。 出版は、 「ソトコト」で知られる木楽舎(きらくしゃ)である。 さて、 本書の内容をつまびらかにすることはあえて避けよう。 代わりに、 目次の中から、章ではなく節の表題をいくつか紹介する。 ・クリックが最後に挑んだテーマ ・なぜ、学ぶことが必要なのか ・コラーゲン添加食品の空虚 ・「太ること」のメカニズム ・「青いバラ」の教訓 ・壮大な人体実験をしている ・ガン細胞とES細胞の共通点 ・種を超えるウイルス ・15回ボツになった論文 ・アンチ・アンチエイジング 今、ニュースで流行のPCR法(別名、遺伝子増幅法)も 顔を出している。 知っている人も多いと思うが、 陸の最大生物「象」と、海の最大生物「鯨」との話も、 顔を出している。 これらを、少しづつ紹介しながら 彼の話は、 「なぜ、人は渦巻きに惹かれるか」 で終わる。 その中で、著者は 私たちの身体が、 生命の「流れ」の淀みであるなら、 生命は環境そのものである と、説いている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.08 07:27:44
コメント(0) | コメントを書く
[....書棚] カテゴリの最新記事
|
|