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カテゴリ:モンゴル国立大学・学校、教員
「卒業式(1)」(http://plaza.rakuten.co.jp/mongolmasami/diary/201006170000/ )の続きです。
いよいよ卒業式となりました。 式が始まる前から、大学の門の前には4-5台の車が停まり、臨時花屋さんを開店しています。 こんな感じで、車のトランクや荷台にたくさん花を置いて売っています。販売は全部花束です。 買うのは、卒業生の親や親せき、知人などだそうです。今日はモンゴル国立大学全学部でそれぞれ卒業式をやっているので、各学部の建物前にはどこもこんな感じで、臨時の花屋さんがたくさん出店していました。そして、凄い勢いで売れて行きます。 まだ式前ですが、そこらじゅうで写真撮影会です。 衣装は皆この黒い服(マント?ガウン?)と帽子と大学の名前が入ったスカーフのようなものを身につけていました。 皆が皆この黒い服を着ていたので貸衣装かなと思って聞いたら、全員自前で揃えたそうで、全部オーダーメードだそうです。 そしてその黒い服の下には、特に女性は皆華やかなドレスを着ています。 例えばこの女性。 裾から、ちらりと赤いドレスが見えます。 で、その中は、 こんな感じの華やかなドレスでした。(写真右) この赤いドレスの女性は、私よりは5cmほども高いように見え、なんだか女優さんのようにふるまっていました。 こちらの女性は平均身長でも日本人女性よりも5cmほど高いそうで、しかも高いヒールが好きです。 こんな感じです。写真で見るとそうでもなさそうですが、かなり高く見えました。 こちらもそうです。 ですので、多くの女性がとても背が高く見えます。私は日本人男性としては平均的な身長(173cm)だと思いますが、この日の女性たちは、私より高く見える人が相当いました。 モンゴルでの卒業式は、特に女性はかなり派手派手系です。 前から聞いてはいましたが、卒業する女性は、ドレスを新調し、黒い卒業服などを揃え、当日の夜は深夜・早朝までパーティ(場所はクラブ)に出席し、翌日からは卒業旅行に行くのが定番です。 その費用は、なんと50万から100万トゥグルグは必要だそうで、ちょっと気合の入った子は100万を優に超えるそうです。 日本円にすればそりゃあ、数万円の話ですが、平均的なサラリーマンの1.5-3カ月分くらいの金額です。ですので、卒業式1カ月以上前から準備と金策に走る人が多いのです。 普段はあまり服装を気にしているようには見えないモンゴル女性ですが、卒業式と年末のパーティではかなり「勝負」している感じです。年末のパーティの派手好きも、在蒙日本人の間では有名です。 そしていよいよ式が始まります。最初に国歌斉唱が行われます。 アメリカ人のように、胸に手を当てて歌います。 国歌が終わると、ここは経済学部の卒業式ですので、まずは経済学部長が挨拶をします。 その次は何かなというと・・・日本でなら、来賓の挨拶とか卒業生代表の言葉などがありそうなところです。 なんといきなりプロの歌手の登場です。まだ余興には早い気もしますが、早速出てきました。 そして、だれかの挨拶の後にまた別の歌手が登場です。もちろん全部モンゴル語ですので、挨拶などの内容はわかりませんが、挨拶は長くはないので、その点は日本よりはいいです。 プロの歌手が二人も出てくるとなると、なんとなく娯楽の場って感じですが、さすがにそこは卒業式。いよいよ卒業証書授与式です。 と、思ったら、なんとなくダラダラ生徒が並びます。最初は、私の所属する経営学科からです。 こんな感じで、順不同で並ぶのです。 そして、列の前に用意したテーブルの上にある卒業証書から自分の分を探すのです。探すのはその学科の教員で、名前を確認しながらその場で探すのです。 これは経営学科の生徒たちです。皆、昨年私の授業を取った人たちです。 日本のように厳粛な中、名前を呼ばれて取りに行くのではなく、まるで銀行の窓口に群がる客のように「私のはどこ?」と探すのです。 教員たちも、生徒の名前を確認しながら、何十冊もある卒業証書版(わざわざ版と書いたのは、立派そうなバインダーのようなものに挟まれているからです。)から、探すわけです。 これはどう考えても非効率ですが、そんなことは誰も全く気にせず、探し続けます。 日本人なら間違いなく「名前を呼びますので、その順番に並んで待ってください」というでしょうね。とういうわけで、全然厳かではない卒業証書版授与式が行われていきます。 こうして式は進んで行きました。 「続く」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.06.22 02:22:41
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