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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2013.08.31
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私はかねがね感じていたことがあります。

英語で日本語のことをJPYと書くことがありますが、これは日本円(JaPanese Yen)のことですね。同じように、中国の元はRMB(Renminbi)と書きます。意味は、人民幣です。

ところが、日常的に話す時には、日本円は「ィエン」と聞こえ、中国元は「ュエン」と聞こえるのです。

日本語での「エン」と「ゲン」、英語表記での「JPY」と「RMB」は間違うことはありませんが、「ィエン」と「ュエン」はどう聞いても似ています。

なんでかなと思っていました。もちろん、このブログの読者の多くの方々はご存知であったことなのかも知れませんが、私は恥ずかしながら

全然知りません」でした。


先日、トゥグルグのことをネットで調べていたら偶然わかったのです。円と元は同じ意味だったのですね。

以下はネットなどでの受け売りですが、私同様ご存知ない方もおられると思いますので、ちょっとまとめてみます。

中国ではよく骨董屋さんあたりで見るような宋銭などの貨幣が流通していましたが、18世紀ごろからメキシコドルなどの円状の銀貨が流入し、これが「銀圓」と呼ばれたんだそうです。圓は丸という意味です。

この頃の驚くべきことは、メキシコドル(銀貨)が世界通貨のデファクト(基準通貨)のようになっていたんだそうです。

ま、メキシコといってもこの頃はスペイン領ですけど。アメリカの1ドル銀貨もメキシコドルに基づくもので、当時は世界的にメキシコドルの流通が圧倒的に大きかったんだそうです。びっくりです。

もっとびっくりするのは、中国の圓とアメリカのドルはともにメキシコドルをベースにしていたので、当時はほぼ同じ価値だったんだそうです。

にわかには信じられません。1ドル=1元=1円=1メキシコドルに近い状態の時代があったなんて!!

銀貨そのものが貨幣ですから、確かに今の紙きれの価値とは違って、基本的には銀の世界相場でその価値は保証されていたということなんでしょう。原始的ですが、わかりやすいです。

なので、東アジアではどこも圓という通貨を使っていたというのです。日本は明治になって正式に圓を通貨の単位としました。

当然、その後は金や紙幣などの導入で価値は変わって行きました。そして戦後になって、旧文字の圓を新字体の円に変えたというわけです。

中国でも、孫文による中華民国の成立が起き、旧字の銀圓を改め、銀元が導入されたのです。戦後は共産党支配となり、人民元に変わったということです。

更に、韓国も同じ話だそうです。やはり元々は圓を使っていたそうです。それを「圜」(Hwan、ファン)に変え19世紀末期から使っていたそうです。

それが「圜」(ウォン)に変わり、今に続いているんだそうです。ですから、今も中国では韓国ウォンは「韓圜」と表記されるとのこと。

つまり円も元もウォンも、もとは全部一緒だったというのです。まさに「じぇじぇじぇー」です。

更に驚いたのは、ここにトゥグルグまで登場することです。モンゴルや満州国では「圜」(円)と同じ意味のトゥグルグ(Tukhrik)を通貨単位として使っていたというのです。

本当なのかな?ネットで調べてもこれが本当かどうかはわかりませんが、どうもそうらしいのです。

満州国では、貨幣単位として「圓」が採用されてたのですが、紙幣上には「圓」表示とともにモンゴル文字により「トゥグルク」も表記されていたというから、驚くほかはありません。

満州関連の本はいろいろ読みましたが、どこにも紙幣に「トゥグルグ」が書かれていたなんて見たこともありません。

ここで感じたのは「やはりモンゴルは中国文化圏外」だなということです。日本も韓国も中国とは別と言いながら、結局は「圓」の末裔を今も使っているのですから。

それに対して、モンゴルは意味こそ同じような丸の意味かもしれませんが、文字も発音も中国とは一切関係ない独自の言葉を使っています。

モンゴル人がいつも言うように、やはり中国とはずっと隣合わせで来たけど、文化的には全くの「別物」なんでしょう。


いやー、それにしても東アジアは深いですね。東アジア共同体とか言ってますが、将来はこの「圓」が共通通貨として復活するのでしょうか?

その場合、発音の違いでもめることになるんでしょうね。要するに英語表記ですね。YenとYuanとWonを共通にするなんて日中韓が合意することは考えられないので、やっぱり無理かな。

ちなみに、ベトナムのドンも仲間かなと思って調べたら、元々の意味は「銅」だそうです。これも東アジアを感じますね。






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Last updated  2013.08.31 15:09:13
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