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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2017.12.16
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カテゴリ:モンゴルと中国
ネットニュースに「石炭禁止で中国北部の人民が凍りつく」というのが出ていました。

それによると「深刻な大気汚染を解消するため石炭燃料から電気・天然ガスへの転換を推進している中国北部で、冬を迎えながら暖房設備が使用できないケースが相次ぎ市民生活に影響が出ている。」とあります。

理由は「中央政府の強い指示で石炭ストーブを撤去したものの代替施設の整備が間に合わず」ということだそうで「児童たちは凍えている」ともあります。

それは「一部の小学校では、石炭燃料のストーブが撤去されたものの電気による暖房の整備が間に合わず」ということで、「現地の気温は真昼でも0度程度で、子供が凍傷を患ったと訴える保護者も。」だそうです。

中国北部の例として、河北省などが書かれていますが、モンゴル自治区なども対象となっているのかもしれません。

この記事を読んで、とても他人ごとだとは思えませんでした。中国北部でもウランバートル同様、石炭ストーブなどが大気汚染の原因なのでしょう。

モンゴルでは10年以上も前から、「石炭ストーブを他の燃料に変える」とか「煙の出ない石炭ストーブに変える」などの話が何度も出ていますが、もちろんモンゴル政府が言っているのはいつも「口だけ」で、何の実効性がないことは現実を見れば誰でもわかることです。

この記事にはいろんな示唆が含まれていると思いました。特に感じるのが環境改善の難しさと、遅れに遅れているTT(タワントルゴイ)開発についてです。

大気汚染の主原因である石炭ストーブからの転換や改善は相当難しいということがこの記事でわかります。

今のモンゴルで、中国のような「凍死覚悟で石炭ストーブを禁止させる」なんてとてもできそうにありません。ああいう独裁国家だからとんでもない命令を出せるわけで、モンゴルではいろんな方策、提案は出せても「強制」は難しいでしょう。

民主的で良さそうに聞こえますが、こんな強制力のある中国であっても石炭ストーブ問題を解決できないのですから、恐らく向こう10年、いや20年たってもウランバートルの問題は解決できないと思います。ただし、やはり石炭ストーブの制限は効果はあるようです。

習近平がやれと強く命じた地域では「今年の冬は長時間の深刻な大気汚染が発生していない」所もあるようです。

そのために、「政府が脱石炭を進める「至上命令」を各地方政府に出し、石炭の使用や取引を厳しく制限。山西省臨汾市の警察当局は11月末、三輪バイクを使って石炭を販売していた男を逮捕した。」というくらい徹底しないといけないということです。石炭を販売した人を逮捕するくらいの強制力が必要ということです。

人口130万人のウランバートルで「どうやって煙の出ない石炭ストーブを開発しようか?」なんて悩んでいても、お金も技術もないモンゴルで技術開発できないのは仕方ないでしょうが、習近平が号令を出している中国でも解決できないということは、ほとんど不可能なんじゃないかと思います。

大都市北京を含め、恐らく要改善地域の人口は1億人はいるんじゃないでしょうか?それだけの需要と、モノつくりの技術、そして習近平の号令からくるであろう開発資金を考えると、相当大きな力が働いていると思うのですが、それでもできないってことです。

残念ながら、ウランバートルの「石炭ストーブの改善による解決策」はほぼないと思っていいと思います。

そうなると、超長期の解決策しかないのでしょう。一つは、現在も進めていますが、アパート建設によるゲル生活そのものからの転換です。但し、これには2つの大きな問題があります。



(続く)





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Last updated  2019.05.12 16:24:42
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