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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2018.03.25
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カテゴリ:世界とモンゴル
今日の日経新聞にモンゴルで発見された5億5千万年前の巣穴化石が発見されたとありました。記事は結構大きく、発見者は名古屋大学のグループです。

発見内容は結構難しいのでここでは十分に説明できませんが、要するに5億5千万年前にモンゴルは海の底で、そこに思ったよりも進化した生物がいたらしいということです。

今回の発見がこうして報道されたのは、その生物が「穴を掘る」機能があったということだそうです。

どういうことかというと、細菌のような原始的生物やクラゲのような「非左右相称動物」は大昔からいたが、「左右相称動物」のように進化した動物がこの時代にいたことが大きな発見なんだそうです。

左右相称動物なんて、全く聞きなれない言葉です。説明によると、体のつくりが左側と右側で同じようになっている動物で、私たち人間はもちろんですが、ミミズも同じ仲間なんだそうです。

それに対して、クラゲやイソギンチャクは非左右相称動物なんだそうです。で、今回発見されたんがあえて分ければ人間と同じグループである左右相称動物なのです。

じゃあその骨が残っている化石が発見されたのかというとそうではなく、その動物が作ったであろう「巣穴」が発見されたということです。

新聞の写真をご覧ください。

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写真右上に巣穴化石とありますが、要するにミミズみたいな動物が2つの出入り口を備えた巣穴を作った跡が見つかったということです。

それがそんなにすごいのかと思いましたが、確かによく考えると穴を掘る生物というのはかなり進化しないとできないでしょう。

クラゲやイソギンチャクでは筋肉というか、穴を掘る力なんてないでしょうから。

でも、新聞には「定説より1000万年以上早く」とありますから、確かに時間軸でみると大きな違いにも見えます。

でも、5億5千万年前と5億6千万年前の違いなんてしょせん誤差でしかないと思ってしまうのは、考古学者に対して失礼なんでしょうか?

当然ですが、こうした太古の歴史を考えると人間なんてほんの最近の生物であり、その中の人生100年と言ったら「瞬間」の出来事なんでしょう。でもその瞬間を悩まいながら生きるのも人間なんでしょう。

とにかく、考古学でも何でもいいので、こうしてモンゴルが前面に出るのは嬉しいですね。昨年ほとんど休場ばかりだった鶴竜も優勝したし、いい話が続くといいです。





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Last updated  2018.03.25 13:11:52
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