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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2019.06.17
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カテゴリ:モンゴルと中国
先月末に日経新聞主催のアジア会議が東京でありました。これはもう25回目にもなる大きな会議です。

マレーシアのマハティール首相やバングラディシュ、カンボジアなどの現首相も出席する、アジア各国トップクラスの政治家が参加します。本ブログでも、過去の様子を伝えたことがあります。もちろん、モンゴル的視点で。

今回のテーマは「新たな秩序の模索~混沌を超えて」です。マハティール首相は米中対立に対して、アジアの協調を謳い、定期会合や共通通貨を提唱しました。

中国の北京大学教授は「中国も振舞い方を学ばないといけない」と珍しく、自己主張を抑えています。

バングラディシュの女性首相は、女性の社会進出やアジアの協力関係強化を訴えてます。ベトナムの副首相は、米中貿易戦争を前に、共通課題に関するルールつくりを訴えています。

このように現在の国際情勢を鑑み、特に米中対立を念頭にアジアがどう対応していくかを大国でも小国でも、各国のリーダーたちはなんとか平和的発展を願い模索するような提言をしています。

こうした中、我らがモンゴルは何を主張するのか?参加したのは、最近国会議長になったゴンボジャヴ・ザンダンシャタル議長です。

前にはエルベグドルジ大統領(当時)も参加し、モンゴルの身の丈に合わないような大きな提言もしていました。大きな提言、大いに結構だと思います。

で、ザンダンシャタル議議長は何を言ったのか?日経の見出しを見て情けなくなりました。「一帯一路で大きな役割」ですよ。今時「はあ?」でしょう?

なんで今この時に中国を持ち上げて、うちにもお金頂戴ねって演説するんでしょうか?情けなくなります。

中国の属国となりつつあるカンボジアだって、中国一辺倒ではありません。わざわざ「カンボジアは一帯一路に参加する一方で、日本やインドのイニシアチブにも参加している」と言ってます。

カンボジア以上に中国の属国化が明確なラオスの首相でさえも、「ラオスは米中対立による漁夫の利は求めていない」「対話と交渉で妥協点を探れ」と訴えています。

しかるにモンゴルの議長は、「モンゴルは中国の広域経済圏構想「一帯一路」で大きな役割を果たせる」と、1‐2年前ならわかるけど、今更それを言う?という主張をしています。

それでも百歩譲って、それでモンゴルが経済発展をするというならわかりますよ。でも、その「大きな役割」とは?

「ロシアと中国をつなぐ経済回廊の開発が進めば、ロシアの資源をモンゴル経由で中国に運べるようになる」だというのです。はあ?それってただの通り道で、通行料がもらえて嬉しいってだけじゃないですか?

そんな通行料は政治家の懐には入りますが、一般のモンゴル国民の雇用にも所得にもほとんど関係ないですし、そもそも自助努力の匂いすら感じません。

「中国の金で回廊を作ってくれたら、何もしなくても通行料が懐に入って嬉しい!」って言ってるだけです。利権丸出しの政治家ですね、全く!

はっきり言いましょう。そりゃあ、カンボジアだって、ラオスだって、ベトナムだってそれぞれみんな自国に帰れば「本音」を持っているでしょう。

でも、こういう国際会議の場では、自国の品位や名誉もありますから「国際ルールを!」とか「建設的な協力を!」と訴えているわけです。

他人の金で作った道の「通行料が入って嬉しい」なんて、超情けない演説をしているのはモンゴル以外にはありません。

やはりエルベグドルジ大統領の方が圧倒的に品位と名誉を感じましたね。どうせ何話したって、モンゴル国内向けには関係ないんでしょうから、だからこそ「格調」が必要だと思うのです。

前のエンフボルト議長の演説を目の前で聞いたとき「こりゃあダメだ!」と思いましたが、そういう人が国会議長になる国がモンゴルってことなんでしょうか?

モンゴル人がまさかの「中国万歳」を国際会議で主張するとは夢にも思いませんでしたね。そのことがおかしいと気づかないモンゴル国民もヤバいでしょうけど。





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Last updated  2019.11.10 06:48:12
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