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カテゴリ:中国地方
「源蔵 本店」をご存知の方なら,ぼくが日頃横丁好きを吹聴しているにも関わらず,肝心な横丁に立ち寄っていないではないかと怪訝に思われたかもしれません。ちゃんと覗いてきましたのでご安心ください。「源蔵 本店」からほんの数メートル離れたところにとあるくたびれたビルがあってその1階部分が「駅前横町」として飲食街になっているのでした。くたびれたビルと書きましたが,壁面は剥落した箇所も多く穴ぼこだらけになっています。すでに閉館していますが2階はかつて「駅前東映」があったようです。
黄色地の派手な看板と最近良く見かける韓国の民家を模したらしい韓国料理屋を見ただけでは特にどうってことのない退屈な風景でしかありませんが,通り抜けできる細い路地を覗き込むと確かに懐かしの飲み屋横丁そのもの,しっかり共同便所もあります。いらっしゃいませの看板に誘われて足を踏み入れると,「順ちゃん」やら「秀ちゃん」,「横綱」といった小ぶりで色取り取りな内照看板が懐古的な気分にさせてくれはするものの,各店舗の中は案外新しくてちゃんとお手入れされているようです。 どの店も気になったのですが席にゆとりのある「居酒屋 さいらい」を選択。カウンターだけの狭い店ですが先客1名だけなので,ゆったりとしています。お隣の2席は予約が入っているとのこと。旧友とのお喋りに夢中になってしまいお店の観察が疎かになってしまいましたが,くつろげるいいお店だった記憶があります。焼牡蠣などの広島らしい肴もありますが,ホルモンの天ぷらだか唐揚だかが東京ではあまり見掛けないななんて思いながら,さほど味もないホルモンをぐにぐにと噛み締めたのでした。 ぼちぼち夜の帳も下りてきたので,大須賀特飲街(駅西商店街とも呼ばれているようです)にもネオンが灯り始める頃でしょうか。木造モルタル3階建て70軒ほどがすし詰めになったそのほとんどが飲食店であるにも関わらず,ほぼすべての店は閉まったままです。できれば3筋ある路地のお店で飲みたかったのですが(実は「安兵衛」というお店はやっていたようなのですが,しっかり酔いが回り始めていたため引き返すのが億劫になっていたのでした),JR山陽本線の線路沿い側の幾分怪しげなムードに劣る外縁のお店で妥協することにしました。 入ったのは「瀬戸海人 広島駅西店」というお店。瀬戸内の魚介を出すお店というわけではなく,外観どおり沖縄料理店です。広島で沖縄料理ってのもなんだかなあと思いながら入店。やはり小奇麗であまり面白みは感じられません。案外盛況で1階には席がないため2階に通されます。3階にも席があるようで,テーブル席がせまぜまといびつな形状で区切られているのがちょっと面白いです。2階は最初から最後まで2人っきりで,店の人を呼ぶのもインターホンなのでやや味気なかったです。やはり「安兵衛」に行って,この界隈の歴史なんかを伺うべきでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/02/20 09:22:38 AM
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