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カテゴリ:港区
さて、そろそろお目当ての酒場が開店になるはずです。立食いそば屋の「ふじ」ですっかり気をよくして向かったのはお隣にある「やきとり 鳥一 本店」です。バラック風の安普請な店構えに惹かれつつ、これまで来る機会を逸していたので満を持しての訪問ということになります。さて、暖簾が下がって、赤提灯に灯が入ったようです。期待を表情からは隠して慣れたそぶりで引き戸を引くと、カウンターの中にはまだ客を迎える心構えができてませんよといったキョトンとした表情のお兄さんがいました。10席程度のこじんまりしたカウンターはひとり酒にまさしくぴったりとさりげなくかつ真剣に席を決めることにします。ところがお兄さん、なんと無情にもお二階に行っていただいておりますと言うではありませんか。無理矢理にでもここじゃだめか伺うこともできないことはなかったのですが、なんだかすっかり気分を削がれてしまったので大人しくカウンターを抜けて2階に上がったのでした。そしてそこは1階の場末の飲み屋のような雰囲気はまるでない、テーブル席だけのあっけらかんとしたスペースでした。まだ客のいない店内でひとり呑むのはまったくもってつまらなかったなあ。口明けのひとり客こそ1階のカウンターにはぴったり嵌るはずなんだけど返す返すも残念でありました。 品書:サワー:350,煮込:300,串焼:110~ これで帰ってしまっては、品川に呑みに来るきっかけがますます減ってしまいそうな気がしたのでもう一軒だけ寄り道することにします。品川駅港南商店街の中でも老舗の風格がある「あかねや」にお邪魔しました。50名ほどは入れそうな店内にはうれしいことにカウンターもあってここでは自然にカウンター席に通してもらうことができました。ひとまず第一関門は通過です。さて、何をもらおうかと壁やカウンター上に貼られた品書きを見るとどれもこれもなかなか強気な価格設定。これを見て入った時には年季の入った渋い居酒屋だなあという感想が、値段が高いだけで一昔前のあか抜けなかった時代の「庄屋」や「養老乃瀧」なんかと変わらんじゃないか、感想ががらりと激変しました。カウンター内の厨房では4,5人の調理人が威勢よく下ごしらえなどに精を出しているのですが、もっとちゃんと注文しろよという無言のプレッシャーを感じてしまいすっかり萎えた気分になります。けして悪い店ではありませんが、この価格だと毎日飲んでいる人は一日おきに来るしかなさそうです。安い酒場が方々に店を構えている今、団塊世代が好みそうなこのお店は商売の方針転換を迫られる日はそう遠くないぞと胸中つぶやいてみたのでした。 品書:生中:550,焼酎(朝日):480,サワー(S:430,W:630),焼鳥:157~,刺身盛合:1,380,〆さば:850,カワハギ造り:980,イタわた刺:850,あさりバター:750 というわけでしまらない呑みになってしまったわけです。ご存知の方も多いことでしょうが、ここ品川駅の飲み屋街界隈は実は港区、ここより南側にある京浜急行の北品川駅は品川区に位置しているんですね。やはり居酒屋の相場の高い港区にあるからぼく向きではないのはしょうがないのでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/04/23 08:48:50 AM
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