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カテゴリ:江戸川区
その思い込みが当たっているか、外れているかなんてことは、正直保証できるようなことでもない。でも住民の方、特に生まれてこの方ずっと京成小岩駅の近隣で過ごして来られた人にとっては失礼極まりない決め付けをこれから書きますので、左記に該当する方がもしいらっしゃったらこの先は読まないようにしていただきたい。これで一安心、ここから先は小岩の人はお読みになっていないはず。はっきり言うと小岩という町はあまり評判がよろしくない。ぼく自身はそれを経験したわけではないけれど、とにかくガラがよろしくないというもっぱらの定評があります。ぼくはご存知の通り田舎者ですから、そんな評判などちっとも知らぬままに都内に越してきた以前から、呑みに行ったり映画を見に来たりー映画館ではなく図書館で日本のドキュメンタリー映画ばかり見てたんですけどー実は古くから馴染みのある町でした。だかぼくにはこの町に対する偏見は少しもないのですが、小岩はそれでも場末という言葉の喚起するイメージにしっくりくる町に思えます。特にJRの駅の北側、さらにははるばる歩いたその先の京成小岩駅の北側にも、それもかなり歩いたあたりにまでうら寂しい商店街があったりしてそれがよそ者にとっては大変面白い。
![]() ![]() ![]() ![]() でも振り出しは駅前の「はむら」にしておきます。そう言えば新小岩にも同じ屋号のお店がありますが、雰囲気が全然違うので系列とかではなさそうです。「うまい 早い 安い」が堂々掲げられているのは何とも頼もしい。やはりそれ位勢い良くアピールしてくれるとついお邪魔したくなるっていうもの。ガラリ戸を開け店内に入り込むと、おやおや大変な盛況ぶりではないか。店内はゴチャゴチャしたまあどこにてもある枯れた酒場であります。かろうじて空いていたカウンター席に収まることができてちょっと安心。安さはムラがあるけれど全般には確かにお手頃か、でもまあこれに旨さが同伴せねばまあごくありきたりのどこにでもある店とさほど変わらないだろうな。結論を言ってしまえば全然悪くないし、自宅でも職場でもどちらでもいいけれど、近場にありさえすれば月一位は通うかもしれない。というかどうしてぼくの通勤経路上にはこうした普通の酒場が少ないのだろう。普通の酒場こそが普通に通いたくなるもんだけどね。 ![]() ![]() ![]() しばしほっつき歩いて、やがて「居酒屋 俵屋」で折り合いをつけることにします。土地の雰囲気は場末極まりないのだけど、店はあくまで凡庸です。凡庸さはいつもネガティブなものとは言えぬ。ここも一見すると町外れにあることは確かだけれど、とりわけ特別な雰囲気は少しもない。でもまあ選り好みするのもいい加減にせねばととびこんでみると意外にもコの字のカウンターのお店なのでありました。ぼくもカウンター席は好きだけれど、必要以上にコの字カウンターを賛美する風潮がどうも気に入らない。「深夜食堂」はぼくも愛読というほどではないまでも新刊が出ればまあすぐに目を通すくらいには愛読していますが、ああいう希薄な関係性をけして嫌いではないのてす。でもここで主人もしくは常連に目を付けられるとそうも言ってはいられぬ。とにかくこういう店ではぼくのような新規の客は格好の話題となるのでしょう。どうでもいいようなネタをきっかけに話はどんどん広がりを見せ、自分の住処やら家庭環境などをペラペラと見知らぬ他人に語り始めてしまうのだからどうかしている。日本なんて海外のスパイにとってみればいかにチョロい対象であるかを証左する出来事であります。どうも日本の人民は危機意識に欠如していることの自覚に足りぬなどと嘆いてみせながら、愚かにも己の高度つ範囲を語ってみたりするのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/11/17 08:45:22 AM
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