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カテゴリ:千葉県
所用があって京成大久保にやって来ました。用事を済ませたら津田沼に移動して呑めると何軒か目星を付けて、張り切って訪れたのは昼下がりというには少しばかり遅い時間でありました。普段は朝昼抜きのことが多いので、それほど空腹という訳ではなかったのです。けれど、駅前の商店街のどこかにカレースタンドがあったことは以前訪れた際に目撃していたので、是非とも立ち寄りたいと思っていたのでした。カレースタンドといっても、今の若い方はあまり馴染みがないのではなかろうか、などとオヤジ臭いことをほざいてみせる。新橋や神田などのオフィス街でお勤めならまだそれなりに残っているし、大阪を始めとした関西にも少なからず現存していると思います。しかし、CoCo壱番屋などのチェーン店の台頭で個人営業のお店が数を減らしているのは想像に難くありません。なのであるうちに入っておきたい。という事で一軒目は酒抜きなので悪しからず。
![]() ![]() ![]() ![]() 商店街のどの辺りにあったかなんて細かなことは覚えていないけれど、程なく「カレースタンド ナポリ」がありました。カレースタンドであれば昼酒呑んでグダグダにならずに済むというメリットもあります。と思って席に着きつつさも何度も来ているといった風を装って腰を下ろすや注文をしてやろうと画策したのですが、なんの事はない酒もあるのですね。そして品数こそ多くはないけれど酒の肴の用意もあるようです。酒はお預けにして、食事に専念することにします。頼んだのはこの日のサービスとあったカツカレーです。よく食べてはいるけれどどちらかというと脂物には弱くて、高校生になるまでは小振りなトンカツ一枚を持て余すくらいでした。しかし、サービスで手頃とあればそれを見過ごすことが出来る程には大人には成り切れていません。カレーに限ったことではないけれど、味については無駄に言葉を弄せぬことにします。特にカレーに関しては大方のところマズいという事が滅多な事に起こり得ぬのであって、ここのも絶後の旨さということはさらさらなかったけれど、しっかりちゃんと美味しく頂きました。インドのカレーも旨いし、タイやベトナムの物も旨い。無論蕎麦屋のカレーライスないしはライスカレー、もしくはカレー丼なんかも大好物です。しかし、この先どう味覚が変わるかなんて、分かったものじゃないけれどそれでもやはりここのカレーのような普通のカレーに落ち着くんじゃないかと思っています。さて、呆気なく用事も済んだから、だったらまたカレーの店に引き返したかというとそうはしなかったのでした。店の様子がカレースタンドと言う割にはゴチャっとしていて、あまり想像していたそれとは違っていたのでそれで満足したということもあります。ぼくのイメージするカレースタンドというのは、それこそ余計な物がほとんど置かれていない、飾り気がなくて単調なくらいが良いのです。今、パッと思い付くのは、例えば堀切菖蒲園の「アルー」だったか、ああいうのが好みなのです。 ![]() ![]() ![]() という事でやって来たのは、商店街を逸れて脇道にポツンとある「よってけ」というやさぐれた雰囲気の酒場でした。ここがまあ実際になかなかのやさぐれっぷりで、先客の目付きは険しいし、店のオヤジは無愛想なのだ。品書きを見ると、オヤオヤ中華料理が各種揃っていて、食事メニューも豊富だからもともと中華料理店だったのが居酒屋に鞍替えしたのかと思いきやどうも事はそれ程には単純ではなさそうであります。その説明は店の奥から聞こえてきました。客だと思っていた婆さんがどうやらこの店の実質的なオーナーらしいのです。このお方が最初はあんなに厳しい視線を寄越したのに、こちらが無害と見るやもう話すこと、お陰様で首をひねりっ放しで痛めてしまうくらいです。話によると中華料理店であったのは婆さんがオーナーになる以前の事で、この店はハナから居酒屋としてやっていたそうでどうも話がよく分からぬ。何か隠したいことがあるから語らぬのか、その真偽を判断するには余りに話の脈絡が捉えにくくてどうにもならぬのでした。その会話の殆どは他愛ないものですが、仕切りに勧めるのが近所で娘さんがやってるスナックのこと。金曜、土曜は可愛い子沢山いるよ、私が紹介したら安くなるけどどうかしら?、これを何度か聞かされたから余程女のコに自信があるのだろうか。ぼくも女のコの事は気にならぬではないけれど、よしておくことにしました。気になる方はぜひ「よってけ」に立ち寄ってから向かわれる事を一応お勧めしておきます。結果、少しも安くなくても責任は持てませんので悪しからず。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018/04/12 08:30:08 AM
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