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カテゴリ:千葉県
何だかんだと文句をつけていて、恐縮でありますがこの番組がなくなった時を想像すると、時折寒々とした不安を覚えるのです。よく読んで下さっていれば、ぼくがこの番組について不満ばかりを呟いている訳じゃないことはご存知かと思います。最大の意義は未踏の町や知ったつもりになって立ち入らなくなった町に足を伸ばそうという意欲を喚起するところにあります。そして、密かに思っているのがこの番組に登場するのは番組スタッフが目を付けてきた意中の酒場ではないんじないかということ。その理由は言わずもがなであるけれど、意中の酒場の店主は長年の付き合いで築き上げた常連たちの信頼関係が崩されるのではなかろうかという懸念があったりして、断わる事が多いんじゃないだろうか。でもスタッフは未練断ち切り難く通い詰めるうちに近隣にもハシゴするようになる。いつまでも実らぬ交渉を続けるのに嫌気が差した頃に、ハシゴで出会った次点、次々点の酒場との交渉を思い立っても何ら不思議ではないのです。これは単なる邪推ではありますが、案外蓋然性のある推察なのです。なぜなら、市川の番組に登場した酒場の側で素敵な酒場に巡り会えて、少しばかり感動してしまったのでありますが、それはまた明日にでも報告します。
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() さて、番組に登場したのは「花まる」という市川駅の高架を激しく行き交う総武線の下を結ぶ通り沿いにありました。外観はポップな看板がそうさせるのだろうか、つい先頃開店したばかりと言われても少しも意外ではない、ムード派呑兵衛にはいささか物足りぬ構えです。それでもまあ店内は何処がどうと上手く説明できないけれどどこかしら今どきの酒場とは違った雰囲気のお店です。それは席と卓の距離感にあるのかもしれません。席感は狭いのに、卓間が広いところがどうやらそうした印象をもたらすようです。実際には店の方が合理性を突き詰めてこの形に落ち着いたのでしょう。さて、ドライなチューハイで喉をうるわして、肴を物色します。オススメの牛スジ煮、今晩のお惣菜だかおばんざいから鳥ゴボーを頼みました。どちらも盛りが少なめですねえ。少ないのは助かるけど、お値段はもうちょい手頃なのがいいなあ。でも味が思いの外に良かった。どうって事のない料理だけどなかなか旨いと思わせてくれる店には当たらぬものです。砂肝のスモークも追加。チューハイは薄くてアッという間に呑み干してしまい切りがなさそうなので、早々に清酒へと移行。大体いつもこの選択で痛い目にあうので、せっせと肴を平らげて、酒も一気に干すのでした。番組を見ると、こちらの主人は元フレンチのシェフ出身だとか。その技がどれほど活かされているかは疑問も残るけれど、砂肝のスモークはきっと主人の手によるものなのでしょう。軽めに手短に呑み始めとして利用するにはまずまず重宝なお店だと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/08/09 08:30:07 AM
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