|
カテゴリ:家呑み
家呑みとはぼくにとっていかなる行為かという基礎的な話を進めるつもりでいたのですが、そんなことをもたもた書いていてもちっとも皆さんにとっては参考にはならぬと思いなおし、実際にぼくが家での呑みをいかに行っているかについて、早速書き始めることにします。その前に、もしかすると誤解があるかもしれないので予めお断りしておきますが、ぼくはウィークデーには家で呑んでいるのです。連休があったりするとそりゃ一日は朝っぱらから出歩くこともあるけれど、基本的に土日の夜は自宅で晩酌することにしています。出歩いた時には昼呑みすることもあるけれど、日曜は基本的には家で過ごすことが多いのです。そして、朝は普段と同じ時間には起床して規則正しい一日を開始するのでありました。ただし、仕事は休みなので、シャワーだったり歯磨きなりを済ませると、それからは自由の時間となるところですが、けして遊び惚けたりはせずに夜の呑みの準備をスタートするのです。朝食もそこそこに(というか朝食は休みの日のお楽しみなのであります、つまり普段は食べない)せっせと夕餉の準備を始めるのであります。ぼくは面倒ごとは先に済ませてしまおうという高潔な精神の持ち主でありますので、とにかく目先に片付けなければならぬ雑務が積まれているからには可及的速やかに処理せねば気が済まぬのであります。その一方で、普段酒場では余り旨いものを食ってはいない―そう断言するのもどうかと思うけれど、実際いつも似たり寄ったりの品を食べている―から、自宅ではなるべく旨いと思えるものだけを食っておきたいのであります。しかし、手間の掛かる料理は面倒だから極力避けたい。近頃は脂っこいものもそうは食えぬ。となると野菜料理が一番であり、いざ食べるという段になったらボタン一つで済ませてしまえるようなものが楽ちんでいいのであります。 となると選択肢は絞られてきます。ぼくの食の嗜好はどうも定期的に切り替わるようで、スパイシーなものにドはまりしてみたと思えば、和風ばっかり食べてみたり、今年になってからは断然家庭風フランス料理にのめりこんでいるのです。なので、必然、サラダや煮込み料理が多くなるのであって、とりわけオーブン料理が今でも継続してブームなのであります。オーブン料理も数あれどもっとも気に入っているのが、グラタンです。野菜のグラタンといえども具材はあまた考えられるけれど、ぼくは生来ケチな性分なのでその時その時で安い食材を多用することになります。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() つまりは、写真ではさほど見分けがつかぬと思うけれど、ブロッコリー、じゃがいも、マッシュルーム等のキノコ類、キャベツ、ねぎなどなど、そしてとりわけ気に入っているのがカリフラワーなのでありました。野菜だけだとどうしても淡泊になりがちなので、通常のベシャメルソースではいささか風味が足りぬ気がするからありあわせのチーズなどを溶かし込んだりしてみたらこれにハマってしまった。調べるとこのソース、モルネー風とか呼ばれるらしくムッシュ・モルネーさんの考案によるもののようであるが、ぼくが最初にレシピを公開したらサカマ風などと呼ばれたのでありましょうか。バターで小麦粉を炒めて、温めた牛乳を入れて、塩、コショウ、気分次第でナツメグを投入し、シュレッドチーズも適宜溶かし込む。バターを塗った耐熱皿に適宜ゆでるなどして火を通した野菜を並べて、サカマ風ソースを流し込んでおくのであります。あとは食事までは本を読んだり、テレビを見たりして、夕方が訪れるのをじっと待つのです。 むろん、これだけでは寂しいので、他にも副菜をよういすることになるのでありますが、それらも今年はパターン化した料理が並ぶことが多いのでした。サラダ、簡単な肉や魚料理、煮込み、ムース、ディップなどなどでありますが、やはりメインはオーブン料理。もう少しオーブン料理にお付き合いいただくことにします。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/04/19 08:48:15 AM
コメント(0) | コメントを書く
[家呑み] カテゴリの最新記事
|