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カテゴリ:茨城県
取手での呑みの三軒目。今回取手にやって来た一番の目的はこの三軒目だったわけですが、すでに書いたようにサービス精神旺盛な取手のつまみのボリュームにすっかり腹は膨れてさすがにもうそうは呑み食いできそうもありません。それでもこちらにだけは何とかしてお邪魔しておきたかったのです。その理由は非常に単純でありまして、たまたま(でもないけれど)ストリートビューで取手を眺めていたら、その物件に遭遇してしまったのですが、その店舗造作の素敵なことにすっかり魅せられてしまったのです。これはもう是が非でも訪れねば将来にわたって禍根を残すことになりかねないのです。ってかそんなことをいちいち言っていたらぼくの人生は禍根ばかりで出来上がってるってことになってしまいますけど。
さて、5時を過ぎて「越後屋」に行った際にはまだ営業は開始されていませんでした。人気のほとんど感じられない団地の死角にひっそりと店を構えているから何度か通り過ぎていましたが、まさかこんなところにと思った場所に唐突に姿を見せたのです。裏道を通るとすでに通った道に出ました。前回書いた「酒楽」とこちらは思った以上に近かったのです。といった訳で「酒楽」を出るとこの裏道を通り抜けて店の前に出たのですが、先ほどは灯っていなかった明かりが見え隠れしていたのです。これはきっと営業しているだろうと正面に回るとなんと暖簾が仕舞われていたのです。これは一体どうしたことか。開店してそう時間も経っていないというのにすでに閉店時間を迎えたというのだろうか。店の前で男性がスマホをいじっているので、店の方と思い営業確認をすると大丈夫じゃないかとお答えになるのでありますが、そもそもどこから入るのが正解なのだろう。ガラス戸から出入りするのが正しいのか。本能に任せてドアから入ったのでありますが、それでよかったようです。奥の卓席にお邪魔させてもらいます。今しも店仕舞いしそうなムードなので慌てて酎ハイを頼んだけれど、2組のお客さんの様子を見るとまだそんなに慌てなくても大丈夫だったみたいです。どちらも親密な感じで楽しそうに呑まれています。厨房に50歳代くらいとお見受けするご主人と若い女性従業員で回しているようです。もう満腹だからそうは食べられませんが、餃子とハムカツを注文します。これはお手頃だし、ごくごく普通に美味しい。でも何よりこちらの店の雰囲気が抜群にいいのです。どんよりと暗すぎもせず、かといって騒がしくもなく、なるほどこんな取手駅からのそれなりに距離のある場所で呑みに通われるお客さんがあるのも納得できるというものです。ホント落ち着けるんですね。さて、満腹だし他の客も帰られたからわれわれもそろそろ腰を上げるべきと、お勘定をお願いします。見るとレジのある壁には何枚かの色紙が飾られています。どうやらモヤさまもこちらで取材したようです。番組ではきっと偶然ここを通ったかのような演出がなされていたと思いますが、ここはたまたま通り掛かるような場所ではないのでくれぐれも騙されないように地図を確認した上で訪れることをお勧めします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ひざげりさん
おはようございます。はは、ペンキ屋ってのは言い得て妙ですね。普通に散歩しても迷い込むような場所ではないし、ましてやこの外観だととても飲食店には思えないですね。でもそこが痺れるんですよね。オヤジさんもぶっきらぼうそうに見えて人懐っこくてとてもいいお店でした。 (2022/10/13 08:47:16 AM) |