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カテゴリ:豊島区
ぼくが通ってもいいなあって思う酒場には、いくつかの条件があります。毎晩通える程度の低価格帯であること、通勤経路上にあること、酒場を構成する人たちと程々に良好な人間関係が構築できていること、できれば混むでもなく空くでもないといった程度の客の入りであることといった程度であります。旨い酒や肴などあればいいけれどなくてもそう気にしないですし、店は適度に清潔であればむしろボロの方がいいのです。先に挙げた条件に知ったところでまあ安けりゃ安いに越したことはないけれど、残りの条件がそれで損なわれる位なら激安でなくたって一向に構わない。通勤経路上であれば途中下車した駅から多少歩く程度なら全く苦にはなりません。次の人間関係と最後の混み具合はねえ、これはさすがに自分一人でどうこうなるものではないからまあ多少の我慢や忍耐で乗り切るってところでしょうか。ところが、予期せぬところであと一つ加えておくべきか迷ってしまう条件が生じたのです。というか生じていたのでしばらく通わずに済ましていたのですが、とうとう我慢できずにお邪魔してしまいました。
巣鴨駅そばの「ゆたか食堂」がそこなのです。では一体全体この食堂で呑むことに何の支障があるというのか。こちらにはコロナ前にも何度か、コロナの中休みにも1度お邪魔しています。コロナ前には使い勝手のいい食堂であるなあと思いつつも通おうと思うほどにはのめり込むことはありませんでした。しかしコロナの時代となって一息ついたその隙を縫ってお邪魔した際には、とんでもないセンベロメニューがあって驚愕と同時にこれは通わねばなるまい、こここそがぼくの通うべき酒場であると確かに力強く胸に刻んだのである。そのセットはキンミヤのミニボトルと氷、水(ホッピーだったかな)に加えてたっぷり盛り付けられた肴のプレートで千円だったように思います。この際はO氏(だったかな)と一緒で同氏はもうひとつのセット、同じくたっぷりの肴プレート(先のものと内容が異なる)とこちらはホッピーに好みの量の焼酎をでかいジョッキで2杯もらえるというこれまたすごいセットでありまして、どちらも甲乙つけがたく独りであれば日替わりで頼んでも良さそうに思えたのです。しかしすでにハシゴしているわれわれは次第に急速に酔いが回ることを意識させられたのでした。そうなのですね、お得過ぎて酔っ払い過ぎて翌日辛過ぎて通えないなあと思ってしまったのです。お手頃に二日酔いできるまで呑めるというのは誠に有賀いことではあるのですが、訪れるたびに二日酔いというのもキツいなあと今後通うという計画は無念残念にも頓挫するべきと判断するに至ったのです。たまに来るに留めるがよかろうということでこれだけのインターバルを空けてしまいましたが、今回件のセンベロセットを品書きに探し求めてみたけれどそれらしき貼り紙は見られませんでした。そうかあ、やめてしまったんですね。なくなってみるとそれがひどく悔しく思えるのだから、客って身分なだけで随分とわがままなことです。しかしまあキンミヤミニボトルとホッピーで750円もしくは800円なら御の字であります。しかし不可解なことに客の入りが良くないのです。前回も入りが悪かったのですが、当時まだ感染リスクに対する警戒感が高かったのでそれは分かりますが、随分人々の気持ちが緩くなった今でもこの入りでは幸先はなかなか苦戦しそうに思えるのです。週一度とまではいかぬまでももう調べるしかなないのであります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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