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カテゴリ:家呑み
古川緑波に『駄パンその他』という短いエッセイがあります。もしかすると以前も引用しているかもしれないけれど何度でも語りたいことがあるのです。ロッパ氏はこの文章でぼくの言いたいことを委細漏らすことなく語っているのだ。
-- 僕の味噌汁好きは、相当なもので、夏の朝食は、パンにしているが、それでも、味噌汁は欠かさない。 トーストに味噌汁ってのは、合わないようでいて、まことに、よく合う。それも、豚肉や牛肉を入れたりして、味噌のポタージュと言ったものにしないで、純日本式の、いつものがいい。身は、豆腐、大根、葱、里いも――何でもいい。 あんまり同好の士は、ないようであるが、一度試みていただきたい。 トーストのバターの味と、味噌の味が混り合って、何とも言えなく清々しい、日本の朝の感じを出して呉れるから。 -- 味噌汁とトーストの組合せは、みなわざわざ口に出さないだけで案外多くの人が普通にやっているんじゃないかと思っているのです。ぼくも子供の頃にはこの組合せの朝食を摂ることが少なくありませんでした。うちの実家ではごはんもパンも常備されていたから、その朝の気分次第で好みのものを食べていました。そのお供にはほぼ必ず味噌汁が添えられていました(なぜか父親の作る異様に不味いのが記憶に残っています。何度も再現を試みましたがどうもうまくいきません)。併せて、簡単なおかずも用意されていたのですが、ごはんでおかずをバウンドさせるようにトーストでも同じようにおかずをのせて食べたものです。今では朝は大概、慌ただしくてそんな優雅な朝は稀になりました。 野菜炒めトースト 【材料】 食パン(トースト)・野菜炒め・バター・刻みのり 適宜 【作り方】 1. 食パンにバターを塗って野菜炒めをのせ、刻みのりを散らす。 実家の定番のおかずは野菜炒めと鮭などの焼き魚でした。だからトーストに野菜炒めをのせるのは大定番でした。野菜炒めは変に凝らずに単にサラダ油で痛めて塩コショーする程度がいいかな。食べる時に醤油をかけるのです。野菜もあまり種類が多過ぎない方がいいかも。これ、ごはんと一緒に食べるよりももしかしたら好きかも。ちなみにのりは当時は味付けのりでした。 もやしトースト 【材料】 食パン(トースト)・もやし・ハム(細切り)・水菜(3cm幅)・塩・胡椒・ごま油・バター 適宜 【作り方】 1. フライパンにごま油を熱してもやし、ハムを炒める。塩、胡椒を加える。 2. バターを塗った食パンに1.、水菜をのせる。 これはどこぞやのレシピにのっていたのですが、水菜はなくてもいいかなあ。まああってもいいけど、なくてもいいならない方がいいと思うのだ。 天かすチーズトースト 【材料】 食パン(6枚切) 1枚/溶けるチーズ 大さじ2/小ねぎ(小口切り) 適宜【A(混ぜる)】天かす 大さじ3/マヨネーズ 大さじ1/めんつゆ 大さじ1 【作り方】 1. 食パンに【A】、溶けるチーズをのせてトースターで焼く。小ねぎを散らす。 手抜き料理の紹介サイトにあったレシピかな。溶けるチーズやマヨネーズを使ったらねえ、まあ大概それなりに美味しく食べられるんですよね。まあ、想像どおりの味です。 たまチートースト 【材料】 食パン(トースト)・溶けるチーズ・卵・塩・胡椒 適宜 【作り方】 1. フライパンに溶けるチーズを熱して溶き卵を注ぐ。食パンをのせる。皿に盛って塩、胡椒を散らす。 これも同じサイトのレシピかな。フライパンで焼いた食パンって、トースターで焼くのとも魚焼きグリルで焼いた場合とも違って独特な濃厚な風味になるような気がします。エルビスサンドなどのフライパン焼きトーストのヴァリエーションが濃厚に感じられるのも同じような効果によるんでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/06/15 08:30:11 AM
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