テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:映画
あたしは強くなる。 世界のはずれにあるかのようなバスタブ島。 ハッシュパピーという少女(クヮヴェンジャネ・ウォレス)はここで元気いっぱいに育った。 ある日、嵐がバスタブ島を襲い、ハッシュパピーの大好きだった日常を奪っていった。 あの日の父(ドワイト・ヘンリー)からの言葉と母のぬくもりを胸に、勇気を奮い立たせたハッシュパピーと優しい動物たちが、奇跡を起こす……。 環境問題とファンタジックな映画だった。 ■環境問題 沈みそうな島ということは、温暖化で沈む島、ツバルを思い出す。 氷河の中から目覚めた獰猛な野獣に襲われるというのも、温暖化で水位が上がり、島に住めなくなるというメッセージだ。 世の中は、ピースの集まりで出来ている。 ひとつが狂うとみんな、壊れるという、映画の中のハッシュパピーのナレーションは、環境問題そのもの。 ■ファンタジー まず、バスタブ島という設定がもうファンタジーだ。 ここの住人は全て知りあいのようで、地上の楽園という設定。 だからこそ、バスタブ島に住んではいけないという命令が出ても、 人々は出ていかない。 バスタブ島に嵐がやって来るが、それを絶滅した野獣が島を荒らすというふうに描いている。 そんな野獣に立ち向かうハッシュパピー。 ハッシュパピーが本気で立ち向かうと、暴走していた野獣たちがいっきに静まった。 これを見ながら思ったのは、「風の谷のナウシカ」。 ナウシカも環境破壊によって、横暴になったオウムの大群に勇敢に立ち向かう。 その時にそれを見ていたババ様が 「その者蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべし。 失われし大地との絆を結び、ついに人々を清浄の地に導かん」という感動的なシーンとそっくり。 で私は、映画を見ながら 「その者白き衣を纏いて緑の野に降りたつべし。 失われし大地との絆を結び、ついに人々を清浄の地に導かん」と心で呟いたのであった。 この映画は、29歳の新人監督が低予算で作った映画だったが、本年度のアカデミー賞の 作品賞、監督賞、主演女優賞、脚色賞という主要な4部門にノミネートされた。 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2012年5月10日*江戸っ子の心意気・初かつお * ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.05.11 20:50:04
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