テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:読書
(略)二本あった親サボテンの一方が倒壊したのであった。 (略)とりあえず、まだ生きているから根本を切断する気にもなれず、鉢のふちに体をよりそうようもたせ掛けている そいつを俺はピサと名付けて見張ることにした。 これまで名前などなかったのである。 それが死にかけで初めて名付けられたとなれば、ほとんど戒名みたいなものであった。 ピザ居士(こじ)・・・。 なんだか決まらない。(略) こんなことを言ったら愛好家に怒られるかもしれないが 私は、サボテンの良さがわからない。 普通、花が美しいとか日陰でも咲くとか、実がなるとか、植える人はそんな思いで植えるのに、なんでサボテンなん??? まあ、人の好みは好き好きで、私は雑草といわれるツユクサやドクダミが大好きなのだから・・・。 とはいえ、これまでも、これからも、私は育てないだろうな、サボテン。 それにしても「ピザ居士」って!! 庭のない都会暮らしを選び、ベランダで花を育てる「ベランダー」。 そのとりあえずの掟は…隣のベランダに土を掃き出すなかれ、隙間家具より隙間鉢、水さえやっときゃなんとかなる、狭さは知恵の泉なり…。 ある日ふと植物の暮らしにハマッた著者の、いい加減なような熱心なような、「ガーデナー」とはひと味違う、愛と屈折に満ちた「植物生活」の全記録。 第15回講談社エッセイ賞。 ・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.09.17 23:18:19
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