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カテゴリ:読書
六条御息所の娘である梅壺が、帝に正妻として迎えられ、「秋好中宮」と呼ばれるようになります。 彼女の後見人である源氏の君の権力は、さらに高まりました。 源氏の君と葵の上の息子、夕霧は、幼なじみの「雲居の雁(くもいのかり)」とお互いに惹かれあっています。 しかし2人は大人の事情で引き離されてしまいました。 元服した夕霧は、自分の力で立派に出世してから雲居の雁を迎えにいくと近い、勉学に励むのです。 父親はあんなに奔放なのに、夕霧は真面目で健気、一途な少年に成長しているところが不思議ですね。 一方で源氏の君は、六条に新しい大邸宅を構えます。 紫の上はもちろん今度こそ明石の君を迎え入れ、そのほか末摘花や花散里たちも一緒です。 かつて1度だけ関係をもった夕顔と内大臣の間に産まれた「玉鬘(たまかづら)の君」も引き取りました。 しかし源氏の君の恋愛体質は相変わらず。 当初は玉鬘の君を娘のように可愛がっていましたが、いつしか恋人のように愛しはじめてしまうのです。 現代では到底考えられませんが、豪華な屋敷や庭園に、美しい女性たちが集う姿は壮観です。 しかし女性たちの心中はやはり穏やかではありません。 紫の上と明石の君をはじめ、彼女たちは切ない思いや嫉妬に身を焦がすことになります。 大和和紀による漫画作品。 紫式部による古典文学作品『源氏物語』を漫画化したもの。 『mimi』1979年12月号~『mimi Excellent』1993年第27号に連載。 ●読書メモ● ●山がつ (きこりや猟師など)山里に住む身分の低い人。 出典源氏物語 夕顔 「物の情け知らぬやまがつも」 [訳] 物の情趣も知らない山里に住む身分の低い人も。 *光源氏の子どもが青年になっている。 ■大阪・和泉市・久保惣美術館■で開催中だった(3月24日終了) 「愉しき源氏絵―土佐光吉と浮世絵版画」を見てきた。 ■この催しは、昨年も行ったが■新しい発見があった。 平安時代に紫式部が著した『源氏物語』に取材した古典の源氏絵と、 江戸時代後期の戯作者柳亭種彦が著した『偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)』の挿絵に端を発する当世風の源氏絵、この二つの源氏絵の世界をあわせてお楽しみください。 『偐紫田舎源氏』(にせむらさきいなかげんじ)は、 大当たりし、14年に渡って執筆し種彦の代表作となったが、作者の筆禍と死去により、第38編(152冊)までに終わった。 ただし、第39編と第40編は、遺した稿本により1928年(昭和3年)に公刊された。 通称『田舎源氏』。 源氏物語を通俗的に翻案した小説で、「偐」は、「似せ」「偽」の意。 紫式部の『源氏物語』を下敷きにして、時代を平安時代から室町時代へ移している。 語り手は、江戸日本橋・式部小路の女・お藤で、鉄砲洲の人丸神社に参詣し、石屋の二階に仮住まいして筆を取った、という設定で語りはじめる。 ( ̄m ̄*)ぷっ。 *紫式部が石山寺で「源氏物語」を書いたというパロディ。 *カルタなどもあって、「源氏・・・」は、一般教養の一つだった。 ■あさきゆめみし(1)■ ■あさきゆめみし(2)■ ■あさきゆめみし(3)■ ■あさきゆめみし(4)■ ■あさきゆめみし(5)■ ■そうだったのか平安時代■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.03.25 00:04:02
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