テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:映画
天空に見えるのは、この国の未来 朝鮮王朝が明国の影響下にあった時代。 第4代王・世宗(ハン・ソッキュ)は、奴婢の身分だったチャン・ヨンシル(チェ・ミンシク)の優れた才能を認め、武官に任命する。 ヨンシルは豊富な科学知識と高い技術によって、“水時計”や“天体観測機器”を発明。 やがて、それらは庶民の生活の中にも浸透していくのだった。 一方、世宗は「明の従属国という立場から脱し、朝鮮の自立を成し遂げたい」という夢を持ち、朝鮮独自の文字であるハングルを創ろうとしていた。 天と地ほどの身分の差を超え、特別な絆を結んでいく世宗とヨンシル。 しかし、朝鮮の独立を許さない明からの攻撃を恐れた臣下たちは、密かに2人を引き離そうと画策する。 そんなある日、世宗を乗せた輿が大破する大事故が発生。 その輿の製作責任者であるヨンシルに疑いの目が向けられるが……。 ■誰もが名君と讃える世宗大王についての資料は数多く残されているが、■ 王を陰で支えた天才科学者チャン・ヨンシルについての記録は「世宗 実録」に記された「大護軍チャン・ヨンシルは、製作を監督した王の輿が行幸中に壊れたために尋問を受けた」という一文だけが残っている。 その後のチャン・ヨンシルの消息については一切明らかにされていない。 ホ・ジノ監督は 「なぜチャン・ヨンシルだけが歴史から急に消えなければならなかったのだろうか?」 という自らの問いに着想を得て、朝鮮王朝時代初期に国の改革に立ち向かった二人の関係性にフォーカスを当てて映画化することにした。 本作は、実在の人物を登場させながら“書かれなかった歴史”についてホ・ジノ監督ならではの解釈と想像力を加えて描かれたものである。 その重厚な人間ドラマを通して、新しい世宗像と彼らが生きた時代をドラマティックにスクリーンに映し出している。 世宗(せじょん)大王の最大の功績は、ハングル文字を作ったことといわれる。 ■ 制定につき勅書の序文には■ 「愚民達は言いたい事があっても書き表せずに終わることが多い。 予は其れを哀れに思い、新たに28文字を制定した。 民が簡単に学べまた日々の用に便利にさせることを願っての事である。」と書いている。 時代劇大好きな私には、ぴったりの映画だった。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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