日本レンゲの会269 ラジオ出演4 栽培面積
戦後の食糧難から早場米奨励金が出るようになり、稲作に化学肥料・化成肥料を多量に使用し、農耕の機械化が進み家畜による耕作が少なくなり、昭和30年代からレンゲは、開花時期の早い九州・中国・四国、県の花がレンゲの岐阜県では多少残りましたが、かなりの地域で、開花の時期と田植えの時期が重なりレンゲ栽培は激減しました。 肥飼料作物としての全国でのレンゲの栽培面積は、1960(昭和35)年には23万8,700haありましたが、2003(平成15)年には2万9,200haまで減少しました。一番少なかったのは1988(昭和62)年の13,900haです。 農林水産省が2006(平成18)年9月6日に公表した平成18年産れんげの作付面積は、北海道、青森県、沖縄県を除く44都府県で2万1,400haで、他作物への転換等があったことから、前年産に比べて2,900ha(同12%)減少しています。 減反政策の中で転作作物として、地力増進作物(緑肥)・景観形成作物・飼料作物・蜜源作物として栽培されてきましたが、農業政策の変更で国の助成が、無くなり、レンゲに郷愁を抱く限られた人々によって各地で栽培が続けられ現在に至っています。