包丁と調理中の香りと認知症
お盆中は、草木の手入れをしないのが通例ですが、通行している人々の顔や手に触れるようになったので、暗くなり蜂が消え、虫さんたちが休養に入ったと思えるようになってから作業を開始しました。その様な時に、近隣の家庭から流れてくる調理中の香りで、祖母と母の苦労を思い出すことが多くなりました。その母が、家庭の事情で包丁を握らなくなってから、認知症が進行したように思える出来事が何度かありました。その後、古民家を活用している介護施設で、お年寄りが包丁を使えるようにしたら、元気が出てきたとのことで、見学させて頂いたことがあります。小生は、予定日を2週間遅れて生まれたので、難産で、母がすがった大恩人が、仙台市太白区の介護施設におられる時、何度かお尋ねしました。入口を入ると、皆さんが団欒しておられる場所に、包丁の音と調理中の香りが伝わっていました。他の生活臭を消す装置をつけている施設が多い時代だったので、印象に残っています。施設の運営責任者は、宮城に戻ってから大変お世話になった方で、父の実家の近所の生まれで、従兄一家と長年交友が続いていることを知りました。食材を大切にし、家庭生活の流れを感じられる施設では、認知症の進行が進みにくく、症状が良くなることがあるとの話を何度か聴いたことを思い出しています。時間に追われ、自然食の調理済み食品を活用していますが、様々な包丁やナイフを使い、煮炊きに時間を割き、手先、視覚、聴覚、臭覚、味覚を鍛え、認知症予防を心がけなければなりません。