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プリズン・トリック [物語] 交通事犯が収監される市原刑務所で、受刑者の殺人事件が起きる 交通事犯が収監されるため監視が緩いといわれる市原でも、殺人は稀なケースだった 被害者である石塚の顔をつぶし、犯行声明を残し逃亡した宮崎という受刑者 さっそく宮崎の周辺を当るが、被害者の顔をつぶしていることから、被害者と加害者の入れ替わりを疑った刑務官側は、石塚の周辺も捜査を始める しかし、当の石塚は、事故による植物状態となり、四か月も前から(本人の裁判以前から)寝たきりの状態だった 刑務所にいた男は誰だったのか? [観想的なもの] 事件は、受刑者の入れ替わりという、トリックで幕を開け、さらに偽石塚がなぜ宮崎を殺さなければならなかったのかを犯人側の手記という形で、徐々に明らかにしていく 犯人の共犯の存在、そして宮崎の罪など そして、なぜ宮崎が出所するまで待つことができなかったのかなど、丁寧に謎を解きほぐしていく しかし、だ 犯人側の真相はあくまで、共犯者である戸田の手記によるものだけで、それが「真実」である保証がないというのが、物語を面白くする 宮崎の「事件」当日の行動などに矛盾があり、さらにそれを知る関係者は、戸田が偽石原を唆し、殺害してしまっている 物語の最後にこの物語の真ん中にいたのは戸田という男だったことがわかる また、最初から読み返してみないといけないな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月02日 12時02分25秒
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