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[登場人物]
柴山 哲治・・・主人公。父の転勤によりカルフォルニアで生活する日本人 柴山 ヒロヤス・・・哲治の父。世紀の発明を独力で成し遂げ、会社と訴訟中。カルフォルニア大学バークレー校教授 マーク・パターソン・・・バークレー校の学部生。 白田 秀彰・・・バークレーの学生。コンピューターエンジニア [物語] 東大の大学院を優秀な成績で出ながらも、学者や一流企業へ入ることなく中堅メーカー「オリエンタル工機」に入社した父・柴山ヒロヤス 彼は、仕事の合間にコツコツと研究を重ね、ついに水素燃料による自動車エンジンの実現を可能とするタンクの開発に成功 しかし、その特許の申請を自分自身の名前で行い、報奨金(300万円)と引き換えに権利を奪おうとする会社と対立 かくして内紛は公の場に持ち込まれ、二審まで柴山(父)の有利で裁判が進む しかし、ここで父が何者かに殺され、息子・哲治はそれまで安穏とした生活から放り出される そこへ、父の特殊な性癖や父を支援していたグリーン・シーズの存在が明らかになるなど事件に巻き込まれていく 哲治は、父の無念を晴らすことができるか [観想的なもの・ネタばれあり] 世紀の発明と、それをめぐる個人と会社の対立というのは、青色発光ダイオードを発明した中村教授の事件をモチーフとしているのだろう ただ、モノが自動車の将来のカタチにかかわるもので、利害関係者のすそ野が広く、オイルメジャーという陰謀もので使える巨大組織が闊歩できるフィールドに持ってきたのは秀逸 最後のオチに持ってきた伏線も舞台をアメリカでなく、日本に持ってきたからこそ生きるネタではあると思う 残念なのは「父の性癖」が個人的には受け入れられなかったこと あの設定って必要だったのかな?と正直思う。(オリエンタル工機の社長を追い詰めるのに伏線としては使われてはいたけど。。。) ダイハード的なとにかく繊細さよりとにかく物量で押しまくる、といった展開が好きな人にはお薦めかも お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月04日 00時47分54秒
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