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カテゴリ:旅行(旅と自然の日記)
小梨の花が満開だ。小梨はズミともいう。古今は初夏の風情がある。5月6日に沢渡で撮影。
小梨の花が満開だ。小梨はズミともいう。古今は初夏の風情がある。5月6日に沢渡で撮影。 小梨はズミともいう。ズミの花が咲いた。花の向こうの青空が爽やかだ。5月6日に沢渡で撮影。 小梨の花はつぼみのうちは赤い。花が開くと白くなる。5月6日に沢渡で撮影。 花が開いて白い色になった小梨。小梨はズミともいう。ズミの花が咲いた。5月6日に沢渡で撮影。 (タイトル) 小梨はズミともいう。小梨といえば上高地の小梨平が思い浮かぶ。その小梨の花が咲いた。 (本文) 小梨の花の思い出といえば霧ヶ峰高原に咲くその白い花だ。 霧ヶ峰高原に赤い花のレンゲツツジが咲くとここは初夏の装いとなる。黄色い花のニッコウキスゲが咲くと霧ヶ峰高原は夏だ。 霧ヶ峰高原の最高峰の車山(くるまやま。標高1,925m)の北西の直下には車山湿原がありここにもレンゲツツジが群落する。小梨はレンゲツツジと時を合わせたように白い花を5メートルほどの木立いっぱいにつける。レンゲツツジの赤と小梨の白が好対照をなし、シダ類が鮮やかな緑の絨毯を広げた高原の初夏の景色が広がる。 小梨の花は蕾(つぼみ)のころには赤い色をしている。花が一杯に開くと真っ白になり中央に黄色の花粉が形成される。花が満開になる前の小梨は赤い花をつける樹木にみえる。花が満開になるとそれが白く見えるかというと、まだ蕾(つぼみ)が残っているために真っ白には見えない。 霧ヶ峰高原を走る高原道路「ビーナスライン」の車山の肩の駐車場から少し歩くと車山湿原がを見下ろす位置にカフェあるいは高原レストランの「コロボックルヒュッテ」があって、ここの照らすから眺める湿原は誰が見てもアァーと驚く見事な景色である。 小梨の花と霧ヶ峰高原のもう一つの素晴らしい折り合いの景色は、高原の北西に位置する八島湿原付近にある。 八島湿原の周囲に小梨の花が咲き乱れ、ビーナスラインの沿った道は小梨の花で飾られる。初夏の涼やかな風が渡り、ウグイスが縄張りを主張してあちこちの小梨の花枝で啼いている。ノビタキは霧ヶ峰高原の夏を象徴する野鳥である。 高原にはホオジロの仲間のホオアカ(頬赤)もきていて、ウッカリするとノビタキと見間違う。ノビタキのオスは頭が黒いがメスはそうではないからホオアカと区別しにくいがホオアカのほうが体が少し大きき見える。 八島湿原の駐車場から湿原を見下ろす展望台に立っていると右手奥に車山山頂に立つ白い気象レーダードームが見える。その左手にはこの地域の盟主ともいえる蓼科山(標高2,530 m)が顔を少しだしている。目を左に転ずると山は低くなって空と山と湿原との境が消える。この湿原の周囲に小梨があって夏を迎えるための序章のように白い花で高原を満たすのである。 小梨の花あるいは小梨というと上高地の小梨平の地名が思い浮かぶ。上高地に行って小梨平に小梨の花が咲いているのを見た記憶はない。小梨平からそのまま進んだ明神の地の明神館の広場には小梨の木があって6月初旬に花を付ける。このころは良い季節だ。 上高地の扉が開く五月の連休は冷たい風が時々吹いて、芽吹いた化粧柳の赤みを帯びていいる。ここで油絵の筆を動かす二科展の入選者はこの色が良いのだとつぶやく。 6月になってから上高地に行こうと思っている。5月6日に沢渡の第2駐車場まで足を運んだ。空には雲が流れ風が強い。河童橋の向こうの岳沢は雲に覆われているはずだ。河童橋で寒さに震えているよりも沢渡の第2駐車場の前にある宿「ともしび」の天然温泉掛け流しの露天風呂に入っている方がよい。300円で温泉にはいることができる。昼時にはほかに入浴者はいないからゆっくりとくつろぐことができる。 小梨の木は沢渡の第2駐車場に一本あって白い花が満開であった。軽便温泉宿「ともしび」の露天風呂のわきにもう一本小梨の木があってこれも満開であった。 沢渡の駐車場には遅咲きの桜が咲き残っていて、新緑の山にはポッと白く山桜がところどこに咲いていた。沢渡は上高地より春は半月以上も早いのである。秋は同じほど遅くなる。 昨年の五月の連休には軽便温泉宿「ともしび」に連泊して周辺を散策した。タラの芽がでるころである。宿の主人の夕食に招かれてビールのさかなに盛り付けられたタラの芽を存分にたべた。食卓には登山家で登山ガイドがいた。もう一人いた人は「川上屋商店」の主人であった。明くる年となったこの5月6日には「川上屋商店」の主人は大動脈剥離で急逝したのでいなかった。3月のことだったという。 国破れて山河在り、である。 霧ヶ峰高原の車山湿原と八島湿原の小梨の花は6月を迎えるころには高原を白く彩る。足元にはシダ類が見事な緑の葉を広げ、小梨の白い花とレンゲツツジの赤い花が初夏を歌い上げる。7月になると夏雲が広がって高原は黄色いニッコウキスゲの絨毯でおおわれる。 (文章を読み返しておりません。誤変換と不適切な表現は他意のあることではありません) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年05月12日 11時11分21秒
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