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アザミの仲間ののアザミとハバヤマボクチが咲いていた8月18日の八島ヶ原湿原です。八島ヶ原湿原の博物誌 その13-1。
ハバヤボクチ(ちょっとグロテスクな花に見える) ノハラアザミ ノアザミ ハバヤマボクチとは何とも妙な響きのする名前だ。 ボクチはホクチの訛りであり、ホクチは漢字では火口である。この火は火打ち石などで発火した火を受けて種火をつくることに由来し、口は種火そのもの。 ハバヤマとは草刈り場の山あるいは丘を意味している。 それで葉場山(ハバヤマ)と火口(ホクチ・ボクチ)が連なって、葉場山火口(ハバヤマボクチ)だ。 葉の裏に白い綿毛が密生していてこの綿毛に火打ち石などで火を飛ばして種火にする。 ハバヤマボクチはフジアザミの奇っ怪なグロテスクな姿を想像させる。フジアザミの花の大きさは異様である。ハバヤマボクチはそれを思わせ、花はフジアザミと同じように下を向いて咲く。 植物としての花を見るときに何時も思うことはこの世界は何とも分類学のようでかなわない、ということだ。 だから赤い花、黄色い花、白い花、紫の花という形で花を分類する。 散策していると、薄紫の花のアザミでは、ノアザミ、ノハラアザミ、ハバヤマボクチの三種類が咲いていた。嫌な分類だけれども、だ。言えば菊科の花だ。 この花の写真を三つ並べる。 可憐な順にノアザミ、ノハラアザミ、ハバヤボクチだ。 ノハラアザミはヤマハハコが背伸びして白い花に色を付けたように思える。ノアザミ大きくて、花の色も形も控えめであり、素朴さがあっていい。 ノハラアザミの花期は8月から10月であり、花は上向を向いていて筒状。 アザミの花に託して人の心の愁い(うれい)を語ったのが「アザミの歌」である。その歌のアザミはノアザミと指してのものか。ノハラアザミやハバヤマボクチも含まれているようだ。普通の人はこれらを分類していない。 植物としての花を見るときに何時も思うことはこの世界は何とも分類学のようでかなわない、ということだ。 だから赤い花、黄色い花、白い花、紫の花という形で花を分類する。 散策していると、薄紫の花のアザミでは、ノアザミ、ノハラアザミ、ハバヤボクチの三種類が咲いていた。嫌な分類だけれども、だ。言えば菊科の花だ。 この花の写真を三つ並べる。 可憐な順にノアザミ、ノハラアザミ、ハバヤボクチだ。ハバヤボクチはフジアザミの奇っ怪なグロテスクな姿を想像させる。フジアザミの花の大きさは異様である。ハクサンボクチはそれを思わせ、花はフジアザミと同じように下を向いて咲く。 ノハラアザミはヤマハハコが背伸びして白い花に色を付けたように思える。ノアザミ大きくて、花の色も形も控えめであり、素朴さがあっていい。 ノハラアザミの花期は8月から10月であり、花は上向を向いていて筒状。 アザミの花に託して人の心の愁い(うれい)を語ったのが「アザミの歌」である。その歌のアザミはノアザミと指してのものか。ノハラアザミやハバヤボクチも含まれているようだ。普通の人はこれらを分類していない。 霧ヶ峰高原の八島が原湿原に8月18日に何時ものように咲いていた。 高原で見る花はどうした訳か美しく可憐である。 四季を通じて気軽に出かけることができる高原が霧ヶ峰だ。その霧ヶ峰高原の西の端にある「八島が原湿原」の遊歩道は夏には花を見るのに都合がよい。 高原の花の多くをここで見ることができる。 4月から10月にかけての「八島が原湿原」の花は次のとおりです。 イワセントウソウ エンレイソウ シロバナエンレイソウ ヒメイチゲ アマドコロ ウマノアシガタ オオヤマフスマ クリンソウ クルマバツクバネソウ コバイケイソウ スズラン タチカメバソウ チゴユリ ツクバネソウ ツバメオモト ニリンソウ マイヅルソウ ミヤマハンショヅル ヤマドリゼンマイ ユキザサ ラショウモンカズラ レンゲツツジ アヤメ イタドリ イブキジャコウソウ イブキトラノオ ウツボグサ オオカサモチ カキツバタ カラマツソウ カワラマツバ キセルアザミ キリガミネアキノキリンソウ キンバイソウ クガイソウ クモキリソウ ケブカツルカコソウ シュロソウ タカトウダイ チダケサシ ニガナ ニッコウキスゲ ネバリノギラン ノギラン ノハナショブ バイカウツギ ハナチダケサシ ホソバノキソチドリ ミズチドリ ヤグルマソウ タチフウロ ツリガネニンジン トモエシオガマ トモエソウ ナンバンハコベ ノハラアザミ バアソブ ハンゴンソウ ヒメシロネ フシグロ フシグロセンノウ マルバダケブキ ミゾソバ ミツモトソウ ミヤコアザミ メタカラコウ モウセンゴケ ヤマウド ヤマニガナ ヤマハハコ ヤマホタルブクロ ヨツバヒヨドリ ワレモコウ ウメバチソウ エゾリンドウ オヤマリンドウ キツリフネ サラシナショウマ タムラソウ ツリフネソウ ノコンギク ハナイカリ ハバヤマボクチ モリアザミ ヤマトリカブト ヤマラッキョウ リンドウ 以上のようなことですが、マユミはその実が色づいて秋遅くなっても人を楽しませます。ススキは翌年の夏近くまで逆行になると白い穂の波が高原に風情を添えます。シシウドは枯れた花の穂先が奇っ怪であり、高原にお化けがいるのではないか思わせます。 八島ヶ原湿原普通にいえば霧ヶ峰高原である。霧ヶ峰高原の北西部にあるのが八島ヶ原湿原(やしまがはらしつげん)だ。 霧ヶ峰高原には車山(標高1925メートル)の東側の下にある車山湿原(くるまやましつげん)があり、霧ヶ峰高原の交通の要衝である強清水の南側にある踊場湿原(おどりばしつげん)がある。強清水を起点にするとその北に位置するのが八島ヶ原湿原(やしまがはらしつげん)である。 諏訪湖は霧ヶ峰高原ほかの水を集めてできあがっているが、この窪みは中央構造線がつくりだしている。諏訪湖の周辺は広大な湿原を形成していたが人の営みは湿原に土を入れて踏み固めて温泉街と味噌工場と住宅地にした。 高島城は諏訪湖の浮かぶ城であるのだが、今ではその隣に諏訪市役所の庁舎があり住宅で埋まっている。 このような状態を指して自然破壊というのだ。しかし霧ヶ峰高原やその周辺の湿原に人が踏み入ると植生がどうしたのこうしたのと目くじらを立てる世の中になっている。 論理回路に矛盾があってもそのことに気づかないのが現代の人々だ。 野に咲く花は美しいと単純には言えない。諏訪湖の温泉宿に集まる行楽の人々は足元など見ないで夜空に打ち上がる花火を美しいという。かつて諏訪湖と一体になった湿原地帯にはいろいろな花が咲いて葦(ヨシもしくはアシ)のなかでオオヨシキリがきりきりと啼いて、さまざまな野鳥や水鳥が営巣していたのだ。 そのようなこととかかわっている霧ヶ峰高原の八島ヶ原湿原(やしまがはらしつげん)である。八島ヶ原湿原の面積は43.2ヘクタールであり、1万2千年前に出現しており、その下は8メートルほどの泥炭層だ。高層湿原としては日本ではいちばん南にある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年08月30日 07時59分10秒
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