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2017年07月17日
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車山(標高1,925メート)に45分で登り高原の尾根道を散策する
(新田次郎はビーナスラインがつくられたことで霧ヶ峰が俗化し、また自然が破壊されることをなげき、霧ヶ峰挽歌として『霧の子孫たち』を書き残したこの文章を残した。
 
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写真(下)は、霧ヶ峰高原(車山の麓あたりは車山高原ともいう)の車山肩の駐車場と車山の夏景色。コンクリートの上の駐車場にはかつてはロイヤルインがあって土産物を売っていた。7月23日に撮影。
 
写真(下)は、車山肩の駐車場上のニッコウキスゲの群落と見物の人々。駐車場はこのころには満車になる。ニッコウキスゲを食べる鹿の撃退用に電線を張っている。7月23日に撮影。
 
写真(下)は、満開になったニッコウキスゲ(ゼンテイカ)。晴れた夏の日、青い空と白い雲そして満開の黄色い花のニッコウキスゲ。この地を訪れた人は幸せ気分満開である。7月23日に撮影。
 
写真(下)は、左は車山(標高1,925メート)山頂のにぎわい。右は車山への登山道。ともに夏雲が湧いてきて、高原を空の青と山の緑に加えて白い雲で彩る。7月23日撮影。 
 
写真(下)は、ビーナスライン、車山肩の駐車場上からの車山を写す。三菱電機のビーバーエアコン「霧ヶ峰」の風景がここに広がる。高原の爽やかな空気がここにはある。7月23日に撮影。
写真(下)は、車山肩の駐車場上にあるコロボックルヒュッテのテラス。トマトのうまみが効いたスープとセットのパンを食べて紅茶を飲んで休憩だ。世の中にこんなに景色がよい場所があるのかと驚く。台湾まで渡りをする蝶のアサギマダラがテラスにやってきて、前後左右にゆらゆらひらひらと飛んで客をもてなす。7月9日撮影。 
写真(下)は、霧ヶ峰高原、強清水付近の交差点。ビーナスラインは諏訪からの道、蓼科方面からの道、美ヶ原方面からの道がここで交差する。その昔にはここに料金所があったが今は無料で通行できる。向こうは車山方面でその右には八ヶ岳が見える。7月9日に撮影。 
 
(タイトル)
旅行家 甲斐鐵太郎の自然博物誌 №16 霧ヶ峰高原と車山

車山(標高1,925メート)に45分で登り高原の尾根道を散策する
(新田次郎はビーナスラインがつくられたことで霧ヶ峰が俗化し、また自然が破壊されることをなげき、霧ヶ峰挽歌として『霧の子孫たち』を書き残したこの文章を残した。)



(本文)

 写真は夏雲わ湧き黄色い花咲く霧ヶ峰高原と車山


 温泉地諏訪湖から東南の方角に車で20分も走って強清水(こわしみず)のスキー宿にでると急に空が抜けて緑の大地が広がる。ここが霧ヶ峰高原である。一帯は7月中旬になるとニッコウキスゲの黄色い花で彩られる。

 癌の終末医療を受けていた人が最後に見たい景色がこ霧ヶ峰高原のニッコウキスゲだということで、幸いにこの季節を迎えることで人生けじめをつけたという。黄色一色のニッコウキスゲの花の大群落、そして6月中旬のレンゲツツジの赤い花の大群落は見事であり、それが強い主張となって人の心に残る。レンゲツツジのころには湿地帯では白い花の小梨が彩りを競いそしてそれがよく調和する。白い花のコバイケイソウもまた湿地帯で群落をなして咲く。

 霧ヶ峰高原ではこれらの花がその年々に盛衰を繰り返していて、同じようでありながら少しずつ違う景色となる。夏鳥もまた同じでいつもなら居るはずのノビタキの姿をみないこともある。カッコーは5月の終わりから6月の上旬になると高原のどこかでその声を遠くまで響き渡らせる。カッコーの声を聞くと夏が来たのだと思う。

 霧ヶ峰高原の西の端にあるのが鷲ケ峰(標高1,798メートル)で、この山は八島ケ原湿原から登り、登りに1時間、下りに40分を要する。西の端には車山(標高1,925メート)があり、車山肩の駐車場から登りが45分、下りが30分の道のり。鷲ケ峰に比べて車山への登山者が圧倒的に多い。車山には夏でもスキー場からのリフトが運行している。車山登山者の3割ほどはこのリフトを使っている。


 車山は日本100名山の一つである。日本100名山は深田久弥の山岳随筆『日本百名山』(初刊は1964年、新潮社刊)に由来し、のちここで取り上げられた100座が有名になり、これを全部登ることが登山愛好家の夢となり、またどの山に登るのかの選定の目安となっている。

 深田久弥は学生時代に登山仲間の小林秀雄などととも霧ヶ峰の山小屋に夏の間逗留してこの一帯を気分に任せて歩き回った。北アルプスや南アルプスや八ヶ岳など遠くの山々が見渡せる霧ヶ峰での長期の夏の休暇はうらやましいことである。このようなことがあって霧ヶ峰高原の最高峰の車山が日本100名山に取り上げられ、高原大地の西に位置する美ヶ原も日本100名山になった。

 100名山の蓼科山(標高2,530メートル)に登って、つづいて車山(標高1,925メート)の山頂を踏んで、美ヶ原(標高2,034メートル)に足を伸ばすと1日で100名山を三つ味わうことができる。深田久弥は1927年(昭和2年) 東京帝国大学文学部哲学科に在籍中に改造社に入社、1930年(昭和5年)に発表した『オロッコの娘』などの小説が好評だったため大学と勤めを辞めて文筆一本の生活に入ったが、作家としては成功しなかった。

 戦後は山の文章中心の執筆活動を行う。1959年(昭和34年)から1963年(昭和38年)にかけて、山岳雑誌「山と高原」(朋文堂)に毎月2山の連載を50回行い、推敲して新潮社から1964年に『日本百名山』を出版することになる。1968年(昭和43年)には日本山岳会の副会長に就任。深田久弥が1971年(昭和46年)3月21日、登山中の茅ヶ岳(1,704m)にて脳卒中で急逝したことは広く伝えれている。


 1968年(昭和43年)に霧ヶ峰高原にビーナスラインが引かれ美ヶ原高原と連結されて大勢の観光客が足を運ぶようになったことで、霧ヶ峰と美ヶ原は登山をする趣を変えてしまった。気象庁に勤めていた作家の新田次郎はこの様子を『霧の子孫たち』という文章にしており、この本の原稿の一部が下諏訪町観光協会が運営管理する八島ビジターセンターあざみ館に展示されている。

 新田次郎はこの地の出身であり、霧ヶ峰挽歌としてこの文章を残した。ビーナスラインがつくられたことで霧ヶ峰高原に至る行程が著しく簡略化されたことにより、この地に立つ感動が薄らいだ反面、車山にわずか45分で登り、そのあとに高原の尾根道を思うままに散策することができるようになった。

 週末になると霧ヶ峰高原を5時間ほどかけて周遊する元気な人がいる。高原の散策は歩くと足は強くなり、気持ちも大いに良くなる。時間の余裕をとって周囲の湖の畔の宿に泊まって地酒を飲んでくつろぐもよかろう。

 写真は7月9日ならびに7月23日撮影。文章と写真 甲斐鐵太郎(旅行家)




(写真と文章は旅行家 甲斐鐵太郎) (書き殴って読み返しておりません。誤字、表現の不適切さなどについてはご容赦を)





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最終更新日  2017年07月17日 17時05分50秒
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