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大阪高裁は判決理由で砒素鑑定の手法への疑念を認める(計量計測データバンク特別ニュース)
(タイトル) 大阪高裁は判決理由で砒素鑑定の手法への疑念を認める(計量計測データバンク特別ニュース) 2020年3月25日付け (本文) 大阪高裁は判決理由で砒素鑑定の手法への疑念を認める。最終判断は最高裁にに委ねるという逃げの判決。 大阪高裁は判決理由で砒素鑑定の手法への疑念を認める。最終判断は最高裁にに委ねるという逃げの判決。 大阪高裁は日本分析化学会会員で京大教授の裁判に用いられた砒素鑑定手法の誤りを認めるものの裁判における判決に影響を及ぼすものではないという逃げを打つ。弁護団が最高裁への特別抗告を見越した判決理由で見事な逃げを打った。関西テレビの2020年3月25(水)のニュースは、弁護団は再審開始要件の「無罪を言い渡すべき新証拠」として、祭り会場に残された紙コップのヒ素が、林死刑囚の自宅で見つかったものとは異なることを明らかにした京都大の研究者の研究報告に対して大阪高裁の担当裁判官の樋口裕晃裁判長は、「ヒ素の鑑定結果の推認力は低下した」と認定した。しかし「林死刑囚が犯人であることに合理的な疑いが生じる余地はない」として再審請求を退けた。裁判資料の砒素鑑定は対数を用いて局部を拡大表示したために違う資料を同一に見せかけていたことを京都大の研究者が研究報告していた。大阪高裁は京都大研究者の研究報告を事実上認めて「ヒ素の鑑定結果の推認力は低下した」と結論づけた。そのことを除いても「林死刑囚が犯人であることに合理的な疑いが生じる余地はない」としたのは不当である。 時事通信と共同通信の報道は再審請求理由「ヒ素の鑑定結果に誤りがある」ということへの理解を欠いているために的外れな報道になった。現場記者は役所、警察ほかの発表書面をそのまま報道することをしているだけなので報道記事が的外れで通り一遍になる。裁判報道でも問題の核心と周辺事情への知識や教養が問われる。(計量計測データバンク特別ニュース取材班) (計量計測データバンク特別ニュース取材班) ”和歌山カレー事件”林真須美死刑囚の再審請求 大阪高裁が認めない決定 関西テレビ 2020年3/25(水) 0:41配信(テレビ映像の動画あり) 22年前に起きた「和歌山カレー事件」で、林真須美死刑囚が求めている再審について、大阪高等裁判所は認めない決定を出しました。林真須美死刑囚(58)は1998年、和歌山市で行われた夏祭りでカレーにヒ素を混ぜて4人を殺害したなどとして、最高裁判所で死刑が確定しています。弁護団は裁判のやり直しを求めましたが、3年前に和歌山地裁が請求を棄却したため、大阪高裁に即時抗告していました。弁護団は即時抗告審でも引き続き、「ヒ素の鑑定結果に誤りがある」などと主張していましたが、大阪高裁は24日、再審の請求を棄却しました。決定理由について大阪高裁(樋口裕晃裁判長)は、「ヒ素の鑑定結果の推認力は低下したものの、林死刑囚が犯人であることに合理的な疑いが生じる余地はない」としています。弁護団はこの決定を不服として、最高裁に特別抗告する方針です。 林真須美死刑囚の再審認めず 毒物カレー事件、即時抗告審 大阪高裁 時事通信2020/3/24(火) 18:58配信 和歌山市で1998年に4人が死亡した毒物カレー事件の再審請求即時抗告審で、大阪高裁(樋口裕晃裁判長)は24日、殺人罪などで死刑が確定した林真須美死刑囚(58)の再審を認めない決定をした。弁護側は最高裁に特別抗告する方針。 樋口裁判長は、カレー鍋にヒ素を混入し得たのは林死刑囚以外にいないとした確定判決について「合理的疑いを生じる余地はない」と判断した。 最高裁は2009年、無罪を主張した林死刑囚の上告を棄却。同死刑囚は再審請求したが、和歌山地裁は17年、請求を退ける決定をし、同死刑囚が即時抗告していた。 確定判決によると、林死刑囚は98年7月、和歌山市の民家ガレージで夏祭り用のカレー鍋にヒ素を混入し、4人を殺害。63人を急性ヒ素中毒にするなどした。 大阪高裁も林死刑囚の再審棄却 和歌山毒物カレー事件 共同通信 2020/3/24 19:53 和歌山市で1998年、夏祭りのカレーを食べた4人が死亡した毒物カレー事件で殺人などの罪に問われ、死刑が確定した林真須美死刑囚(58)の再審請求で、大阪高裁(樋口裕晃裁判長)は24日、林死刑囚側の即時抗告を棄却し、再審を認めない決定をした。弁護団が明らかにした。弁護団は再審開始要件の「無罪を言い渡すべき新証拠」として、祭り会場に残された紙コップのヒ素が、林死刑囚の自宅で見つかったものとは異なることが判明したと主張。京都大の研究者へ独自に依頼して調べた結果、事件当時に実施されたヒ素の鑑定は手法に問題があるとしていた。 樋口裕晃裁判長 砒素鑑定で計測値を100万倍して対数グラフで表示して似せる手法が使われた(犯罪の証拠とされた砒素鑑定の成否を検証する資料集) 計測がねじ曲げられると白が黒になる(白いものを黒くしてしまう社会の掟の怖さ) 【資料】 論文 和歌山カレー砒素事件鑑定資料―蛍光X 線分析 河合潤 pdf 河合 潤(京都大学教育研究活動データベースに記載の内容)2020年2月3日現在 氏名(漢字/フリガナ/アルファベット表記) 河合 潤/カワイ ジユン/Kawai, Jun 所属部署・職名(部局/所属/講座等/職名) 工学部工学研究科/材料工学専攻材料プロセス工学講座/教授 鑑定の計測値を100万倍して対数をプロットして同一であると見せかけた(指摘したのは河合潤京大教授) 論文 和歌山カレー砒素事件鑑定資料―蛍光X 線分析 河合潤 pdf テキスト文書に変換した文書「和歌山カレー事件ヒ素事件鑑定資料蛍光x線分析 河合潤」(2020年1月31日 計量計測データバンクニュース) 以下はYouTube動画による犯罪の証拠とされた砒素鑑定の成否を検証する資料集です。 【ダイジェスト】河合潤氏:和歌山カレー事件に見る、科学鑑定への誤解が冤罪を生む構図 videonewscom 2015/04/18。YouTube。 ニュース専門ネット局 ビデオニュース・ドットコムの責任者である神保哲生と社会学者宮台真司氏が河合潤京都大学教授に和歌山カレー事件砒素鑑定の評価を聞く。鑑定は事実を意図的にねじ曲げた嘘であることを河合潤氏が説明する。河合潤氏は犯罪における証拠とされた砒素を測定分析したのではない。裁判における鑑定を分析化学の目で検証した。生の計測データがあるので、そのデータからわかることは何かということを求めると犯罪の物証とされた砒素鑑定が偽りであることがわかった。河合潤氏は検証結果を日本分析化学会の大会などで発表していて、その評価に間違いはないものとして受け入れられている。 神保哲生-Wikipedia 神保 哲生(じんぼう てつお、1961年11月10日 - )は、日本のビデオジャーナリスト。日本ビデオニュース株式会社代表取締役。インターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』代表。早稲田大学大学院客員教授。東京都出身。国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒業、コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクール修士課程修了。 宮台真司-Wikipedia 宮台 真司(みやだい しんじ、1959年3月3日 - )は、日本の社会学者、映画批評家。学位は社会学博士(東京大学・1990年)。首都大学東京教授。「オウム事件真相究明の会」呼びかけ人。宮城県仙台市出身。1965年4月東北大学附属小学校(現・宮城教育大学附属小学校)入学、富士見市立鶴瀬西小学校(現・富士見市立つるせ台小学校)、京都市立松尾小学校、京都市立山階小学校・京都市立安朱小学校を経て、三鷹市立第六小学校卒業、麻布中学校卒業、麻布高等学校卒業。 和歌山毒物カレー事件 河合潤・京都大学教授に訊く。謎が解ける鑑定のトリック。Dave Fromm Channel。2019/11/17。YouTube。 化学分析で得られた組成比を100万倍して対数(log)をプロット(注・ plot=観測値などを点でグラフに描き入れること)して同一であるかのように見せかけていることを指摘する。事実をねじ曲げる対数による作図を示す。対数グラフは目盛りごとに値が倍々で増えていく。普通の目盛りは一定距離ごとに数が10ずつ増えるのに対して、対数目盛りは一定距離ごとに数が10倍ずつ増える。一、十、百、千、万という増え方だ。そのようにしてつくられた虚構といえる対数グラフで成否が裁定された。 和歌山カレー事件 噂の深層 東京大集会における河合潤・京都大学教授ほかの説明。Sen Kadono。2015/03/20。YouTube。 河合潤京都大学教授の砒素鑑定の検証結果の説明は動画のはじめの部分にあります。分析化学会での発表などを交えて報告している。学会では異論はなく河合潤氏の検証は正当であると認められている。有罪判決の根拠とされた中井鑑定ほかの穏やかな口調で嘘を暴き出す。検察に依頼された鑑定は検察に都合の良いようにねじ曲げられる。鑑定とは計測の言葉でおきかえてよい。わからないものはわからない。ないものはない。ないものをあったことにする。存在しない事実ができあがる。 2020-02-08-a-method-was-used-in-which-the-measured-value-was-multiplied-by-one-million-in-the -arsenic-test-and-displayed- web情報総合サイト(計量計測データバンク) ├原子力を知る ├原子力発電と福島第一原発事故がもたらしている被害の現実-その2- ├原子力発電と福島第一原発事故がもたらしている被害の現実-その1- ├放射線と健康被害 原発被害が及ぼす社会影響とどのように向き合うか(計測はモノをみる目である 計測からみた原子力事故と地球環境) ├東京電力が福島第二原子力発電所の廃炉を決定 ├日本の原子力発電所の現状-その1- ├放射線の単位であるシーベルトとベクレルとグレイの関係 ├福島原子力発電所事故と放射性物質そして放射線測定 ├地震と津波と活断層などを知る-その1-地球物理学者島村英紀氏(元北大教授)の知見 2020-03-25-osaka-high-court-admits-suspicion-of-arsenic-test-method-for-ruling-reasons-of-metrology-data-bank-special-news- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年03月26日 12時11分24秒
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