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2020年11月14日
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カテゴリ:紀州犬物語
紀州犬物語195 紀州犬の猟性能のこと、そして胡麻毛と白毛の皮膚色素の比較(横田俊英)
第195章 血筋を守って丁寧に血液保存されてきた紀州犬は猟性能が高い 執筆 横田俊英


紀州犬の猟性能のこと、そして胡麻毛と白毛の皮膚色素の比較

紀州犬のオス犬 白毛 生後55日。

紀州犬の猟性能のこと、そして胡麻毛と白毛の皮膚色素の比較

紀州犬のメス犬 胡麻毛 1歳2カ月のようす。体高45cm。

紀州犬物語195 紀州犬の猟性能のこと、そして胡麻毛と白毛の皮膚色素の比較(横田俊英)
第195章 血筋を守って丁寧に血液保存されてきた紀州犬は猟性能が高い 執筆 横田俊英


 紀州犬の猟性能と猟のための訓練のことを書いているのが和歌山県美山村の村長さんです。美山村は町村合併で町の名前が変わりましたが紀伊半島の先のほうにある鮎で有名な川があるところです。山深い地域でありこの付近は都会の文化がなかなか入り込まないことなどから紀伊半島の地犬としての紀州犬が純粋な形で残されておりました。すべてが純粋な紀州犬ということではありません。残されていた地犬のうち地元の人々がこれぞ紀州犬という犬を選んで交配し子孫を残し大事に育ててきたのでありました。

 美山村の村長さんは地元の紀州犬の大家ともいうべき人にある犬を託されました。紀州犬の良さを血筋とともに引き継ぐメス犬であり、この犬を元にして良い犬を繁殖してくれというのでした。その犬は胡麻毛のメスでした。胡麻毛のメス犬を土台にして胡麻毛のあるべき姿を追い求めたのでした。紀州犬は猟性能が持ち前のものであるからということで村長さんは狩猟の免許を取り鉄砲をもって山に入りました。そのようにするうちにある白毛の紀州犬のオスが生まれました。この犬は山に連れて行くうちに生後8カ月ころになるとイノシシへの狩猟の意欲が覚醒して、村長さんの制止を振り切ってイノシシを追って突撃しそのまま戻りませんでした。一日ほどすると村長さんの家に戻ってきましたが腹に傷を負っていました。犬は家に上がらずに縁の下に潜り込みました。そのまま1週間ほど縁の下にいて出てくると傷は癒えておりました。自然の治癒力によって傷は癒えていたのです。犬の本能のなせる技とでもいうべきものでしょう。この犬はのちに姿形と気性が飛び抜けて優秀な犬として讃えられ、多くの子孫を残しました。現在の紀州犬の祖犬の一系統となった有名な犬です。

 犬の本能ということでは西郷隆盛が伊豆でイノシシ狩りをしたときのことです。イノシシに牙をたてられた犬の腹が割けて腸が飛び出ておりました。犬は走るのに邪魔だということで腸を食いちぎってイノシシを追いかけました。戸川幸夫が小説にしている日本犬の行動です。

 胡麻毛の紀州犬のことが登場しました。私は胡麻毛の紀州犬の系統を良く知るとか、駒毛の紀州犬のその内容の吟味ができる者ではありません。知っている胡麻毛の紀州犬の血筋をあるていど辿ることはできます。また日本犬一般の有色犬の毛の状態のこともあるていどは知ってはおります。その程度の知識の保有者ですから紀州犬の胡麻毛にあり方について多くを語ることはできません。

 飼い犬である紀州犬の胡麻毛の状態や犬の様子をつたない範囲で観察することはできます。紀州犬の胡麻毛の出産数は1%あるかないか、つまり100頭に1頭いるかどうか、という状態です。それよりも少ないかも知れませんし、そのような状態が長くつづいておりました。篤志家ともいうべき紀州犬の繁殖者が胡麻毛の紀州犬を次世代に残すべく意気盛んです。生まれる紀州犬の絶対数が減れば、胡麻毛の繁殖をする篤志家の意欲が胡麻毛の出産数の割合を押し上げることになります。現在はそのような状態であります。

 紀州犬に胡麻毛が残されていたことは大変な幸運であり、白毛だけで繁殖していくことを考えると暁光といえます。戦後の紀州犬は白毛一辺倒になりましたが、戦前は7割かた胡麻毛であったのが紀州犬です。偶然に白毛に日本犬、紀州犬としての容貌、体格と猟性能を備えて犬がいたことによって、戦後は白毛の紀州犬が多くなったのです。胡麻毛の紀州犬は美山村の村長さんなどの奮闘によって命脈を保ち、いまでは白毛の紀州犬に優るとも劣らない体格と態様そして気性を備えた胡麻毛の紀州犬が伝えられているのです。

 白毛の紀州犬と胡麻毛の紀州犬を比べますと身体の色素の違いは明らかです。私が一緒に育てている白毛の紀州犬のオスと胡麻毛の紀州犬のメスを比較すると次のようであります。

1、肛門の色素
a、白毛は肉色(肌色)、胡麻毛は黒(黒褐色)
1、爪の色
a、白毛は肉色(肌色)、胡麻毛は黒(黒褐色)
1、足の裏の肉球
a、白毛は肉色(肌色)、胡麻毛は黒(黒褐色)
1、地肌の色
a、白毛は肉色(肌色)と黒褐色が入り交じる、胡麻毛は黒(黒褐色)
1、鼻の色(鼻鏡)
a、白毛は黒(黒褐色)、胡麻毛は黒(黒褐色)
b、上の状態に白毛と胡麻毛に変わりがない。この場合、この白毛の犬の鼻鏡の黒さは意図した繁殖の末の好ましい結果である。胡麻毛の犬の鼻鏡の肉色は滅多にみることがない。
1、虹彩の色素
a、白毛は暗褐色、胡麻毛は暗褐色。
b、白毛と胡麻毛の虹彩の色素の差がみられないのは白毛の繁殖にあたって考慮された良好な結果といえる。

1、1歳になるある犬は、飼い主が手を掛けないで食事だけを与えていた犬でした。
a、私に引き合わされたその犬はブルブル震えて、つまり怯えていて、飼い主がリードを付けて歩かせようとしても腰をかがめて身動きしませんでした。皮膚病が悪化していてそれを直すとなると高額の医療費がかかる状態で、その先の皮膚病治療の出費はひきつづき年間には多額になることが想定されました。
b、上のような犬がいることは事実です。何のために犬を飼っているのかと疑問が生じます。
c、犬は人に喜びを与え、犬は人の慈しみを受けてこそ良い犬になります。
d、犬の仕付けということがありますが、人の慈しみがなければ犬は人と一緒に暮らすことができない動物になります。
e、猟に用いられる犬であればこそ、人の慈しみを受けなければなりません。

1、猟をする犬になるか、猟をする育てるか、一連のこと(すべて紀州犬のことです)
a、福井県に行った紀州犬の胡麻毛のメス犬は、人の伴、そして猟を一緒にすることを期待して、私から渡されたのでした。人と一緒に旅をして、猟もする犬に育ちました。人と一緒に旅をするというのは、飼い主が特別な公務員である範囲で移動を余儀なくされるひとだということです。自然と関わる業務の人です。
b、ある人のところでは、私のところから近い山梨県の人ですが猟を目的に犬を連れて行きました。狩ったイノシシの毛皮に嚙み付かせるなどの訓練をするうちに満足する内容の猟をするようになりました。その人はもう1頭の犬を所望して連れて行きました。
c、猟を目的にという要望で連れて行った人は大勢おります。大概は満足しています。
d、犬が猟を上手にするかどうかは、訓練とその犬の資質の総合した結果です。
e、猟をしなくても、飼い主がその犬と暮らすということで満足することを条件に犬をお渡ししております。

1、紀州犬と猟性能の考察
a、紀州犬の愛好家は飼い犬がどのような性格の犬で、猟に関係する行動を日常においてどのように発露するか、注意深くみております。
b、紀州犬は日本犬としての体格、態様、容貌などを備えるように注意深く繁殖しております。これと相まって猟性能の保存にも留意しております。紀州犬の体格、態様といった事柄は猟性能と一対のものであります。
c、猟性能を求めるあまりに、西洋の猟犬と紀州犬を一代限りの交配として繁殖する人々がおります。食物の一代限りの種子は粒がそろっていて商業栽培に向いているようですが、詳しいことは知りません。
d、紀州犬を西洋犬と交配して生まれた犬をその後どのように残していくのでしょうか。猟性能が次代に引き継がれないと無残な結末が待っているように推察されます。
e、紀州犬は眼の利いた愛好家が育てた、真っ当な血筋であれば、ある確率で猟性能を発揮します。犬の行動様式もある程度好ましい内容に収まります。紀州犬の特質が態様と性質の上で失われた犬、多くの場合には猟性能を求めて西洋犬の血を入れたり、猟をするからということで履歴をたどれない犬の血を入れている犬がおります。このような犬と私が関わることはありません。
f、犬を使って猟をする人々はある種の迷信や妙な言い伝えを信じて、それを紀州犬に当てはめようとします。口から伸びている髭が奇数の紀州犬は猟をするから、そのような口髭の犬を求めます、と真顔で言います。口ひげなど取れたり生えたりするものであり、長いのと短いのがありますから、奇数も偶数も数えられるものではありません。
g、当るも八卦、当らぬも八卦ということで、不確定な事柄に対して迷信の力を借りて自己納得させる行動が口髭の数ということになります。
f、上のようなことに付き合わされ、応答を求められるのです。私は大いに困ります。

(誤字、脱字、変換ミスなどを含めて表現に不十分なことがある場合はご判読ください。)





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最終更新日  2020年11月14日 22時35分20秒
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