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2023年01月08日
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自然博物誌 蓼科高原で遊ぶ二匹のニホンリス 甲斐鐵太郎
Two Japanese squirrels playing in Tateshina Kogen
自然博物誌 蓼科高原で遊ぶ二匹のニホンリス 甲斐鐵太郎

自然博物誌 蓼科高原で遊ぶ二匹のニホンリス 甲斐鐵太郎

標高1,600mの林は積雪40㎝。ニホンリスが駆けて、ニホンジカが歩く。キツネもタヌキもイタチもいる。雪に動物の痕跡が残される。

自然博物誌 蓼科高原で遊ぶ二匹のニホンリス 甲斐鐵太郎

標高1,600mにある高原の山小屋にやってきたニホンリス。耳には房毛が生えて冬を過ごす。

自然博物誌 蓼科高原で遊ぶ二匹のニホンリス 甲斐鐵太郎


カラマツとシラビソと赤松の大木の周囲には低木のマユミが生えていて冬に彩りを添える。

自然博物誌 蓼科高原で遊ぶ二匹のニホンリス 甲斐鐵太郎

早起きのニホンリスは餌台を占拠する。野鳥は遠慮して近づかない。目に縁取りがある。

自然博物誌 蓼科高原で遊ぶ二匹のニホンリス 甲斐鐵太郎

ニホンリスは樹木を縦横に走り回る。運動することにためらいがないのが清々しい。

自然博物誌 蓼科高原で遊ぶ二匹のニホンリス 甲斐鐵太郎

長く軽くて自在に動く尾は樹上のサーカスのためにある。鳥のように樹上を舞うニホンリス。

自然博物誌 蓼科高原で遊ぶ二匹のニホンリス 甲斐鐵太郎

ニホンリスには身体に縞模様の毛はない。夏毛は茶色であり、冬毛は灰色になる。

自然博物誌 蓼科高原で遊ぶ二匹のニホンリス 甲斐鐵太郎

リスの運動量は人の比ではない。人の運動量は多寡が知れている。リスと人とは身体の造りが違う。

自然博物誌 蓼科高原で遊ぶ二匹のニホンリス 甲斐鐵太郎

蓼科高原の標高1,600mにあるシラビソの林は1月初めに積雪40㎝、リスが遊ぶ。


(タイトル)

自然博物誌 蓼科高原で遊ぶ二匹のニホンリス 甲斐鐵太郎

(本文)

蓼科高原の餌台で遊ぶニホンリス

 ニホンリスがミズナラに取り付けた餌台に陣取ってヒマワリの種を食べている。リスには頬(ほお)の内側に摂った食糧を貯めておく袋がある。餌台に腰掛けてヒマワリの種の殻を剥(む)いて袋に貯める。もぐもぐと20分も食べている。ときどき幹を一回りしたり、少し高いところに登っては餌台に戻る。

モミの木に似たシラビソが林の構成要素

 林には二匹のリスが棲んでいる。餌台の向こうにはモミの仲間のシラビソの木が11本あって30メートルもの高さまで枝を伸ばしている。一頭の強いリスが餌台で食べているときにもう一頭は木々の枝を渡って広い範囲を活発に動いている。餌台に雪が落ちてくるので何故かと眺めていると弱い方のリスが動いているためであった。餌台に行きたいのだが強いのに陣取られているので周囲を動き回っている。強いリスが餌台から離れたら弱いのが来るのかというとそうではない。餌台は強いオスが独占しているのだ。

高原の林をリスは枝から枝へと飛び雪面を走り回る

 蓼科高原の標高1,600mの林をリスは小鳥のように飛び回る。枝から枝へと伝って駆け回るのだ。飛んでいるようにみえる。小鳥が飛ぶように素早い。モミの仲間のシラビソの緑の葉のてっぺんに登り、あっちに飛び移って地面に下り、雪の上を走り回る。小さな山荘を一回りすると木に登って、ひとしきり遊ぶと居なくなる。存分に体を動かしたのだ。リスの運動量といったら人の比ではない。100m競争をして42㎞のマラソンをして頑張っているようにみえる人の運動量は多寡が知れている。リスと人とは身体の造りが違う。リスの運動を見ているとこのことに気づかされる。人は運動を頑張ることに執着しないのが身体が示す自然なことのように思われる。

ニホンリスは冬眠しない 灰色の冬毛と長く伸びた尾を身体に巻いて夜を過ごす

 積雪が40㎝ある真冬の高原の山荘の林を駆け回ることが示すようにニホンリスは冬眠しない。暖かい巣で灰色の冬毛と長く伸びた尾を身体に巻いて夜を過ごす。リスは13時間は樹上の巣にこもる。もっと長くいるかもしれない。ニホンリスには身体に縞模様の毛はない。夏毛は茶色であり、冬毛になると黒みがかった灰色になる。冬毛になると耳の毛が長く伸びる。

リスは頬袋(ほおぶくろ)にヒマワリの種を剥いて貯めておく

ニホンリスの縄張りは100m四方とされ、この面積にメスは一匹だけと書かれている。林には二匹がいて、身体が大きいリスが小さなリスを抑え込んでいる。夏には地面を素早く走り回っていたリスが、冬になると良く目立つようになる。野鳥たちにもと用意されたベランダのウッドデッキと、その先のミズナラに据えられた餌台を朝一番に使うのがリスである。二匹いるリスのうち大きな体のが餌台を占拠し、小さな体のリスは遠慮する。何かの隙に餌台に登っても残りは少ない。リスは頬袋(ほおぶくろ)にヒマワリの種を剥いて貯めておくことができるから、かなりの量を一度に頬張る。

朝一番の行動者がリス 小鳥はその後に活動

 リスが食べつくして去ったあとにやってきた小鳥たちはヒマワリの種の剥き殻を丹念につつく。小鳥のためにヒマワリを追加する。朝一番の行動者がリスであり、小鳥は1月には午前8時ころに活発に動く。冬の餌台にやってくるのはコガラ、シジュウカラ、ヤマガラ、ウソ、シメである。コガラが姿を見せても餌台ではなくカラマツの幹をつつき、雪の地面近くまで丹念につつく。リスが陣取ると小鳥は近寄らない。小鳥の序列もはっきりしていて、身体の大きな順にシメ、ウソ、ヤマガラ、シジュウカラ、コガラの順である。

樹齢40年のシラビソと赤松の常緑樹とカラマツの林

 ニホンリスが活発に行動する高原の一画の林には常緑樹のシラビソが12本、同じ常緑樹の赤松が2本生えている。いずれも樹齢40年を超えており樹高は30m、幹の太さは30㎝の大木である。カラマツは大木になていて林の大きな構成要素である。ほかにミズナラ、シラカバ、ズミ(小梨)ほかが生えており、夏には建屋は生い茂った葉によって太陽が直接には射し込まない。落葉樹が葉を落とすと頭上が明るくなる。北の方角に生えているシラビソと赤松の緑の葉の向こうに雪をかぶった蓼科山と北横岳が垣間見える。夏には低木が白、桃色、黄色の花をつける。ふかふかの落ち葉の地面からは好ましい香りが舞い上がる。標高1,600mの信州の高原でも道端の日射が良い場所にはススキが生える。高原の住民はススキは雑草だと考えているので、ススキが生えない林を誇りにしている。

シラビソと赤松はニホンリスには姿を隠すために役立つ常緑樹

 ニホンリスはカラマツの実、赤松の実、シラビソの実を食べる。春に芽生えた若芽も食糧になり、キノコ、昆虫も食べる。シラビソと赤松は冬場にも葉を落とさないからニホンリスには姿を隠すために役立つ。好条件がそろった高原のこの林はニホンリスが棲息するためにある。オニグルミは林にはないが、脂肪分の多い赤松そしてカラマツとシラビソの種子はある。アカマツはオニグルミとともにニホンリスが好む餌である。オニグルミと赤松の生育のための標高は違う。赤松は標高が高い地域に育ち、オニグルミは水場を好み標高が低い地域でも育つ。カラマツは標高が高い地域を好み、シラビソはさらに標高が高い地域に生育する。

高木、低木と常緑樹の混交の自然林とニホンリスの生育環境

 新芽や花、果実や昆虫類は、子リスを養うのに適している。ニホンリスは小鳥のように樹上に球状の巣をつくる。巣がみえないようためには常緑樹が好ましい。赤松やシラビソなどの常緑樹があることがニホンリスの繁殖のための条件になっているようだ。ニホンリスの棲息、そして繁殖のための環境として、常緑の高木があること、アカマツであれば、100平方メートルあたり直径30cmほどの樹木が数本、そして総数は12本以上あること好ましい。さらに低木の多様な樹種が生育していることも条件として求められる。つまり自然な林の環境条件が用意されていること。

ニホンリスは小鳥のように樹上に球状の巣をつくる

 常緑樹巣の材料となる小枝の種類は蓼科高原ではカラマツ、シラビソ、アカマツであることが多い。地上10mほどの高さに巣は掛けられる。ニホンリスの行動範囲はメスは10ヘクタール、オスは20ヘクタールほどだが、食糧の量によってこの範囲は増減する。成熟したメスの場合にはこの行動範囲が繫殖域になり、他のメスと重複しない。オス同士、オスとメスの行動圏は重複するようだ。

(写真と文章は甲斐鐵太郎)

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最終更新日  2023年01月08日 17時41分01秒
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