般若心経秘鍵
空海「般若心経秘鍵」 ビギナーズ 日本の思想【電子書籍】[ 空海 ] 空海の仏教観は, 空海は自らの主張を密教といい、その他の教えを顕教という。 これを曼荼羅で示せば、中央の大日如来の説いた教えが密教であり、他の周辺の諸尊が説いた教えが顕教である。 そして周辺の諸尊はすべて大日如来が身を変えて出現された大日の応化身であって大日とまわりの尊とは別のものではない。 密教は、他のあらゆる教えを内含し統合しながら、顕教とは全く異なる立場を維持しており、その結果、世の中に種々の思想や宗教があるのは、大日如来が人間それぞれの志向や好みに応じて各人が最もふさわしいものを選べるようにしている、と受け取るのである。 宗教の違いで対立したり抗争したりするのは愚の骨頂であることが空海の主張の大きなポイントである。というもの。 しかしその反面密教であるがゆえに大日如来の言っていることは人間にはわからないものだともいう。 一体どっちが正しいのかと迷ってしまいますな。 それこそ迷いそのもの。 空海の上記の仏教観からは仏と人間の乖離しか感じられない。 ただ上記の理論によれば阿弥陀仏も世尊釈迦牟尼仏も大日如来だということになるのだろうか。 その辺の難しさが仏教にはあってそれが人々を仏教から遠ざけているのかもしれない。 事実お葬式における僧侶の読経とかその後の真言陀羅尼の数々は約一時間の葬儀中何度も睡魔に襲われるものだ。 なんと心地よい響きなのだと思いつつ寝てしまう。 何がブッディストなのかね。 般若心経秘鍵は私の家の仏壇にも置いてある。 何度か挑戦したけれど結局般若心経は真言陀羅尼だということしかわからなかった。 ただ弘法大師は般若心経を最高の教えと崇めているから毎日の勤行で抜く訳にはいかない。 けれども何度読んでも難しくて未だに理解しきれていない。 その真言陀羅尼はギャーテーギャーテーハラギャーテーハラソーギャーテーで,その言葉を人間が理解するのは実に難しいことなのだと弘法大師がおっしゃっているということでしょうなあ。 完全に泥沼にハマってしまっていますな。 難しくて抜け出せそうにない。(7/15記)