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カテゴリ:西村京太郎
スーパースター西村京太郎最大の知名度を誇る作品。 売上はなんと累計百二十万部を越える。 ミステリに興味の無い人でもベストセラーミステリと言えば本作がまず思い起こされ、鉄道ミステリと言ってもやはり本作の名が真っ先に挙がるだろう。 日本で鉄道ものと言えば鮎川哲也、松本清張と並んで御三家の一人としたい。 正直氏の作品はこれまで「殺しの双曲線」を始めとする鉄道もの以外にはまってきたのだが、これは流石は天才娯楽小説家西村京太郎と喝采を贈りたい。 読み易い文体、飽きさせない展開、ミステリ以外の魅力と、本領を発揮している。 何と言っても派手な展開に圧倒される。 本格ミステリ好きとしては若干派手過ぎる嫌いはあるが、普通の個人的な殺人事件と思われたものが徐々に規模を大きくしていき、最終的に特大の犯罪計画が明らかにされる展開は素直に面白かった。 トリックも良かった。 同じ氏の鉄道もので、やはり同じくミリオンセラーを達成した「終着駅殺人事件」と比べてもこちらの方がトリックが豊かだ。 真相が派手過ぎるので、全体としては「終着駅殺人事件」の方が好きなのだが。 しかし好きだ、西村先生。 国内ミステリの中で第一位の傑作だと信じている「殺しの双曲線」を初めて読んだ時から愛している。 亡くなられたら国葬で良いと思う。 でも永遠に亡くならないで、先生。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.10.04 04:36:17
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