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カテゴリ:SF小説
一九七九年発表の長編。 軌道エレヴェーターを初めて扱った作品である。 アジアの宗教王朝を叙情的に描きながら、一人の科学者による前人未踏の事業を克明に物語っている。 人類史上初の試みは幾多の困難に襲われながらも感動的な終着を見せ、クライマックスによる放心具合は氏の作品中でも屈指のものだ。 コーラ警報の響く中描かれる風景と、後世に残る先人の跡は忘れられるものではない。 圧倒的高位生命体をここまで簡潔に、且つ人間的に描いた例は少ないのではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.11.30 06:09:11
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