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カテゴリ:チェロキー
「図説古代マヤ文明」 寺崎秀一郎 1999/05 河出書房新社 「古代」というからには、前書がいうような「西暦3世紀から10世紀」にかけて栄えた文明、というようなとらえ方はしていない。 メソアメリカのなかでとくに有名な文明がマヤとアステカです。二つの文明は混同されることも多いようですが、これらを同列に扱うことはできません。マヤはマヤ諸語を話す諸集団によって広域に、前1500年頃から2000年以上にわたって展開された一大文明ですが、かたやアステカは、チチメカとよばれる諸集団の一派アステカ(メシーカ)が13世紀にメキシコ中央高地に打ち立てた王国です。p9 なるほど、これで、すくなくとも、私は、マヤ文明とアステカを混同することはないだろう。そして、やはりマヤ文明は、紀元前数千年から続いてきている、と理解したほうがよさそうだ。この本の著者は1967年生まれの新進気鋭の考古学者だ。その説に信頼をおいておこう。この本、わずか見開き2ページだが、「マヤの天文学と暦」というコラムがある。こまかい説明はとりあえずおいておいて、このブログに関係ありそうなところをピックアップしておこう。 この表記法によって、マヤの世界が始まった日から経過した時間をあらわすことができる。これが長期暦である。いままでの研究から長期暦の最初の一日は、前3114年8月11日とされている。このマヤ独特の暦を西暦に換算する方法は、考案者の頭文字をとってGMT法とよばれ、石碑や祭壇に刻まれた年代を知ることができるのである。 こうして膨大な時間を記録することができたマヤの人々は、13バクトゥンが経過すると現在の世界は滅びると信じていた。マヤの人々が世界の終焉と信じていた日付は西暦に換算すると2012年12月23日ということになる。p25 この13月の暦「マヤン・カレンダー」がひそかに話題になっているようだ。アセンション派の人々は、このマヤの「預言」をもって、この2012年12月23日に何事かあらん、という心配をしているようだ。あるいは、偉大なるチャンス、と見ているのか。 最近でも、グラハム・ハンコックが「神々の指紋」のなかで、マヤ人が西暦2012年、人類に危機的な事態が起こることを予言しているとか、古代文明以前、南極が温暖だった時代にエジプトのピラミッド、スフィンクスを築いた優れた文明があったとの説を誠しやかに唱えている。 ハンコックのみならず、ウラムンド兄弟らが一様に唱える「人類の危機」は、18世紀のはじめ、ドミニカ派の神父フランシスコ・ヒメーネスが発見したマヤの神話、マヤの「古事記」的な存在といえよう「ポポル・ヴフ」(グアテマラ、高地マヤのキチェの人々に伝わる創世神話)によっている。それによると、世界はこれまで3度創造されたがいずれも滅び、現在は第4の世界にあたり、神話を読み解いていくと西暦2012年が次の滅亡の年なのだそうだ。 現在も氷に閉ざされている南極に超古代文明の存在をほのめかすというのは、地球上でただひとつ残された未知の大陸であるというところに、冒頭で述べたような、何らかの拠り所を求めないではいられない人間の心理が働いているからだろう。 まだ研究途上のマヤをはじめとする古代文明、南極大陸では、今後の調査でどのようなものが発見されるかわからない。もしかすると2012年に何かが起こるのかも知れない。「未知」のものに対しては各人が各人なりに想像を巡らせ、夢を語るのは自由である。ただそこに誤った仮定や憶測をもち込むことは、人々の心理にいたずらに影響する危険があることを述べておきたい。p121 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.11 09:30:05
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