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カテゴリ:バック・ヤード
いったん21のカテゴリを閉めるために、すでに新規の読書は止めている当ブログではあるが、予期せずして、かなり以前にリクエストしていた本が、ようやく今になって到着したりすることがある。この本がその一冊。 トゥルンパについては、何冊か目を通してみた。 「心の迷妄を断つ智慧」宮坂宥洪・訳 2002/03 春秋社 ILUSION'S GAME・The Life and Teaching of Naroopa 当ブログの進行状況の中で、トゥルンパのイメージはだいぶ変化してきた。特に正木晃の一連の書物からチベット密教をながめてみた場合に、トゥルンパの特殊な立場と個性、そして、現代のチベット密教の中で彼が占めた位置、そのようなものについて、もういちど再認識を迫られる。 1969年にチュギャム・トゥルンパはブータンを訪れ、そこでブータンの唯一の瞑想施設に入った。この施設で彼の教授法に重大な変化が生じた。引き返すやいなや、彼は俗人となった。僧衣を脱ぎ捨て普通の洋服を着るようになった。しかも若いイギリス人女性と結婚し、一緒にスコットランドを離れて北米に移住した。 p269「著者について」 1940年生まれのトゥルンパ、29歳の時のことである。ブータンについては、今枝由郎の「ブータンに魅せられて」や「ブータン仏教から見た日本仏教」を興味深く読んだ。あるいはちょっと難しかったが「ブータン中世史」にふれることができたことは貴重な体験だった。国民総幸福(GNH)世界一のブータン。ここでチュギャム・トゥルンパはなにを見たのだろう。 この本において、ナロパの六法に触れられている。p84 その順序は「幻身」、「夢」、「バルド(中有)」、「内なる火(トゥモあるいはチャンダリー)」、「意識の転移(ポワ)」、「光明(ウーセル)」」の順序になっている。これは「ツォンカパ チベットの密教ヨーガ」でみたものとは順序が違っている。 1940年に生まれ、転生活仏として徹底した教育を受けたとは言え、18歳の時、1959年にチベットを追われたトゥルンパは、実に稀有な人生を送った。この本の問答は1972~3年にアメリカで行われているので、当時まだまだ33歳の青年である。そしてまた、質問者たる学生たちはさらにもっと若い人々であった可能性が大である。いかに題材がナロパの教えであろうと、ティロパがナロパに直伝した「マハムドラーの詩」のような至高の極みを感じることはできない。 しかし、この本自体はトゥルンパの死後7年経過した1994年の段階で、アメリカのシャンバラ出版から英語版が出され、さらに5年後の2002年に日本語訳が出たことを考えると、関係者たちがこの本に忍ばせた思いがひしひしと感じられる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.29 08:57:26
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