井原線ふるさとじゃ～ナル

■日曜コラム『徒然亭閑話 Vol.1』■

　７月からはガソリンが１８０円/Lを超えるという。

　軽油・重油といった燃料のコスト高で漁師さんは漁を休む。
　みんなで休めば怖くない的な雰囲気だ。しかし決して業界のためにはならない。一見アピールしているように見えるが、需給の給の論理の押し付けでは解決しない。需の消費マインドを冷え込ませてしまったのでは逆効果となる。

　漁業より深刻なのが農業だ。燃料のコスト高は同じだがこれに加えて肥料がむちゃくちゃな値上げとなる。１．５倍～２倍というのはべら棒でしょう。生産のタイムラグと農産物の価格の推移によっては農業自体が成り立たなくなる。

　これからの時代、地球上で最も戦略的価値があるもの、それは食糧。その２本柱の農産物と水産物が危機的な状態に追い込まれている。

　これは国民の問題ではなく政治の問題です。放っとけば国が立ち行かなくなる。
　道路建設など公共工事で景気浮揚などと前時代的な手法では立ち行かなくなります。
　食糧問題を優先順位のトップに考えないと物価の高騰や輸入高騰の大波に日本国は飲み込まれてしまう。

　国民皆農業による有機農業の普及がひとつの解決策のように思う。

(『徒然亭閑話 08.06.29』)
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