井原線ふるさとじゃ～ナル

■畳屋のいっぷく■

　おはよう。

　雨です。

　少しばかり身体を休めよう。

　畳屋さんをがんばるには腕の筋力の衰えと腰痛をなだめながら身体をだましだまし気長に使ってゆかなければならないですね。

　コンサルタントの方はナンバーワンよりオンリーワンを説く。

　そのためにＩＳＯなど必要だと説く。

　しかし、畳屋さんにはデータや記録よりももっと深刻な未来が待っている。

　オンリーワンを目指すのではなくオンリーワンになってしまう現実です。

　小さな町では畳屋さんは確実に減少し一軒残るかゼロ軒になってしまうのではないか。

　井原でも確実に減っている。

　畳屋の高齢化と後継者不足は、１０軒あった数年前、現在は実質５軒、５年後１０年後、オンリーワン状態になる可能性がある。

　いや、残さなければならないのです。

　新築での畳の枚数が減って畳屋の仕事が先細る。しかしそれよりも尚、畳屋自体が後継者不足で減ってゆくことを考えると洋風化による新築の畳の減少は需要と供給のバランスがとれているのかもしれない。

　オンリーワンを目指すのではなくオンリーワンになる覚悟が必要な時代です。

　などと夜な夜な考えていましたら眠れなくなるのです。

　(畳屋おかださんち日記 09.09.29)

井原線沿線物産館『井原線まちおこし横丁』