井原線ふるさとじゃ～ナル

書名：生きてこそ
著者：瀬戸内寂聴　　
発行：株式会社 新潮社/２０１７年６月２０日
判型：新書判　２０５ｐ
①智慧と幸福と自由と・・・智慧と知識は違う。智慧とは、判断力のこと。
②老いの日々を爽快に生きる・・・老齢力とは常に自分を革命して替えていく力のことである。
③死は平等に訪れる・・・命は大いなる授かりもの。命の大切さ、重さ、教育せよ。
④嘆かわしいのは教育の荒廃・・・寺子屋式になれば、ほんとうの教育ができるかも。仏教の教えの根本を一口に言えば「諸悪莫作、衆善奉行」（しょあくまくさ、しゅぜんぶぎょう）である。よいことをせよ、悪いことはするな。
⑤嫌な時代の空気にあらがう・・・政官財の腐敗は、畏怖の念を失ったから、畏れる心とはただ恐ろしがることではない。敬い畏れるのである。
⑥読書せざるは一生の損・・・本を読むことは想像力を培うことである。活字の行間から何かを汲みとる想像力こそ、他者の心を想像し、他者の痛みや悲しみや喜びを共有出来る心、イコール「愛」を育むのである。
　この本は瀬戸内寂聴さんが京都新聞「天眼」に掲載された文章を編集したものだが含蓄があって政治家の皆さんに畏怖の念をもって読んでいただきたい一冊だ。