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カテゴリ:現代文学一般
●タイトルのみで選んで借りた図書館本。事前リサーチでは、そんなにふざけた本ではなくて、真剣に悩んでいる女性が赤裸々に描いた私小説で、新たなというかそういう夫婦関係を描いていた希望の持てる本らしいということで、よく分からないけど読んでみたくなったのだ。やっぱタイトルに魅かれたのだと思う。
〇「何もしない」と言って本当に何もしない男などはいない。そう雑誌には書いてあったが、実在するようだ 〇この辺の大学生はよく知りもしない相手と添い寝するのがふつうなのだと思い込んでいた。未開の地から出てきた女があまりにも危なっかしいので仕方なく面倒を見てくれているのだと思った ●ズレてる!田舎から出てきたせいなのか?というよりはやはり持って生まれた才能だろうと思うが・・・ ・彼のちんぽが入らないことが分かって 〇私はティーン雑誌のセックス特集を片っ端から読み漁った。 〇料理もできない、ちんぽも入らない。どうしたらよいかわからない。 ●申し訳ないが笑える! ・結婚、そして彼と同じ教職に就くことができた 〇ちんぽは入らないけれど、希望する職場に入ることができた。何はともあれ「入る」ということは喜ばしい。 ●その「入る」ことへのこだわりにやはり笑えてしまう。(ここ笑っていいところだよね?) ・その後、ちんぽが入らないことだけでなく、職場の小学校のクラスが荒れたりもあって、ネットで知り合った人とセックスできて安心してからはそんな人たちとのセックスで現実逃避してしまう「極夜」の章(夫はポイントカードを持ってせっせと風俗に通っているのを知っているが夫はそれを知らない 〇なぜだあと叫びたかった。認めたくなかった。全ちんぽの無血。なぜ大仁田で無血なのだ。大仁田こそ流血すべきだろう・・・」 ●これも笑いのツボにはまるんだよなあ・・・ 〇だから、誘われて初めて一緒に山に登った山の頂で、いきなり彼が自慰を始めたとき、私はただ呆然として立ちすくむしかなかった(キリハラさん) ●ここまでくるとかなり気色悪くなるですよね。 ・後はそれなりの感傷と希望を残す心を病んだ夫婦のいい話になっていたと思う。 ●後半の印象は薄くて前半の笑えた部分が記憶に残っている。これを笑えた本に分類するのは作者の意図に反するのだろうか?作品を誤解する人が増えるかもしれないっすね 〇「一生に一度しか書けない文章というのがあって、これはまさにそれなんだけど・・・」(解説より) ●確かにと思ったが、2作目のエッセイ「ここは、おしまいの地」講談社エッセイ賞を受賞されたとのこと。どんなテイストなんだろう?最優先ではないけど読んでみてもいいかなと思っているところ。
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Last updated
2019.11.28 21:07:57
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