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本の森で呑んだくれ、活字の海で酔っ払い

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2020.03.23
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テーマ:お勧めの本(7217)
カテゴリ:エッセイなど
​​・井上ひさしさんと言えば「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに」という言葉が第一に浮かぶ。彼がどこかで述べた言葉らしいのだがいつどこで語ったかは記憶にない。真実をついた素晴らしい言葉だと思っている。

・著者の国語に関する本、初読みだと思って調べてみたら何と8年前に​「日本語教室」​という本を読んでかなり影響をうけたみたいなことを書いていたのが見つかった。すっかり記憶にない。それほど自分の血肉になっていたのだろうと考えたいが・・・ある程度はそうなのかなと妥協することにする。

2020.3.20読了


​・一般の人から寄せられた日本語についての質問に対して返事するというラジオ相談室的な体裁の企画がどこかであったらしい。この本はその中で井上ひさしさんが回答したもののうち60編をまとめたもののようだ。
・表紙のイラストもそれ「らしくて」良い

・日本語に関して「これは如何なものか?」と問われた質問に対して、井上氏がかなり真面目に調べたり考えたりして答えている印象。「日本語は乱れてるんじゃないか?嘆かわしい!」的な感じでエラそうに質問者に対して「まあ、それもありなんじゃないですか」と答えるのが井上流なのかなと思う。質問者の了見の狭さがそれとなくたしなめられて、井上さんのというか日本語の度量の大きさが語られてるとさえ感じる部分がけっこうあってうれしい。

〇「一番最初」「いま現在」は間違いか・・・「後悔するなよ」と云うより、「後で後悔するなよ」と云うほうが調子が整って云いやすいと思うからです。

〇「馬の股に藁1本」(早口言葉というか繰り返してしゃべったら・・・)

〇「ノデアル」は意見、「デアル」は事実
●・・・分かったような分からないような。「なのだ」と「だ」と同じなのかな?

日本語は形容詞が不足している(柳田国男)ので、名詞に「らしい」をくっつけ、形容詞を大量製造しているらしい
●なるほど!「っぽい」とか「○○風」とかも同じでしょうか?今回の大発見はこれかなと思う。

「○○ちゃんのばか」と言う。このときすでに、仲直りが予想されている気がいたします
●鋭くて深いなと思いつつも、それで正しいのだろうかと井上先生を疑ってしまったりもする。「のばか」でなくて「は、ばか」だったり「が、ばか」だったりすると全然意味が違ってくるのは確かで助詞「の」の働きは深いなと思う。井上先生の答えだけでは何となく納得がいかない。「象は鼻が長い」の「は」と「が」問題以上の日本語的問題ではないだろうかと思う。大野先生なんかは何て言うんだろうな?(すでにどこかで語っているのかもしれない)

〇(異字同訓について)反対語が役に立ちます。「固い-ゆるい」「堅い-もろい」「硬い-やわらかい」と覚えておくとめったに間違いません
●なるほどー!と思ったのだけど、じゃあ「はかる」はどうするのという問題が・・・反対語は「はからない」???形容詞はいいけど動詞には通用しないのだろうか?今日は酔っぱらってしまって他に例が思いつかなくなってしまったが、覚えておいて宿題にしよう。

<私の井上ひさし史>
・本書の感想だけでは足らぬので自分にとっての「井上ひさし史」を思い起こしてみた。
・井上ひさしさんのイメージとして思い浮かぶのは自分史の中で言えば、まずは子供の頃毎日楽しみにしていたNHKのTV番組「ひょっこりひょうたん島」と脚本を書いた人だということ。著書を実際に読んだのは大学生になってから。当時、何冊か読んだはずだけど覚えているのは「モッキンポット師の後始末」だけで、それも面白くて吹き出しながら読んだということだけで内容は忘れてしまった。東北出身で浅草六区のストリップ劇場などで仕事しながらラジオやTVの脚本を書く仕事を得ていったとか、お母さんが豪傑だったみたいなエピソードも当時読んだ本から仕入れたネタだと思うが記憶が定かでない。ちなみに学生当時にタイムリーで出版された「吉里吉里人」は長かったので読んでいない。(自慢じゃないが未だに読んでない。)
・社会人になってからは、「こまつ座」という劇団を立ち上げたことを知って「へぇ~」と思ったり、憲法に関することなどでの左翼的な立場の発言に好感を抱いたり、いろんな付加情報を得た。そのうちに「父と暮らせば」という作品が演劇や映画で公開された。これも結局、観に行かなかった。
・「ひょっこりひょうたん島」での出会いから笑える作家になって、今では国語の先生になっているのが井上ひさし。すでに亡くなっているのが残念。





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Last updated  2020.03.29 12:05:41
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