お魚の卒業式
いよいよこの日がやってきました。八丈島の家の水槽で暮らしていた2尾が、島の海に帰ります。思えば3年前、東京の自宅でも飼育していたひらめを、島でも飼育しようとして、瀬戸内海の業者さんから取り寄せたのですが、一晩で全滅。そのショックは大きかったのですが、せっかく海の近くに住んでいるのだから、島の魚を飼育してみよう、と方向転換。主に、釣りでかかってきた魚で飼えそうなものを、無作為に水槽にぶち込んできました。やはり水槽の環境は違うのか、海水を投入しても、また人工海水に替えてからも、かなりの魚が逝ってしましました。その中で、最後に残ってくれたのが、クロメジナの「クロドン」と、カサゴの「サゴジョウ」です。その2尾も、我々が八丈島を去るのを機に、元の世界に旅立ちます。水槽からバケツに移す際、特にクロドンは暴れまくって、手こずりましたが、私たちと別れたくないのでしょう(と思いたい(笑))卒業に先立って、こんなものを作ってあげました。卒業式は、旧八重根港のタイドプール。夏には、子供たちと毎日のように泳いだ場所でもあります。まずはクロドンの卒業証書を長男が読み上げます。続いてサゴジョウのは、次男が。そういえば、サゴジョウはこのタイドプールで釣り上げたんでしたっけ。式はつつがなく終了。いよいよ旅立ちです!(涙)どうか長生きして!釣り人にかかりませんように!自宅へ帰り、空っぽになった水槽を眺めていると、3年間のいろいろなことが目に浮かんできました。妻が職場へ、子供が学校へ行ってしまった後は、いつもひとりぼっちの私。水槽の魚たちに、どれだけ癒されたかわかりません。東京に帰り、これからまた水槽をやるのかどうか、まだわかりません。とりあえず、八丈島の水槽ライフは、これで終わりました。