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2003.07.04
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人情裏長屋(著者:山本周五郎|出版社:新潮文庫)


 長屋ものを中心とした短編集。

「おもかげ抄」
 途中で、こういうことだなとはわかるが、こういう結末をつけるとは思わなかった。 

「三年目」
 「さぶ」のようでもあり、「柳橋物語」のようでもある。
 長編になりそうな素材を短編に使っていてもったいない気がする。

「風流化物屋敷」
 山本周五郎が好んで書く、世の汚れを知らない武士の話。

「人情裏長屋」
 腕が立ち、善意の固まりの武士。
 長屋の住人として生涯を終えるのかと思ったら、やはり武士は武士として生きるのだった。
 そういうところが、山本周五郎らしい。

「泥棒と若殿」
 泥棒と、蟄居状態の若殿の交流。
 これも、最後には、自分に与えられた立場を全うするために居場所を変える。
 自分のためではなく、人のために生きなくてはならないという話。

「長屋天一坊」
 講談調の小説。家系にとりつかれた家主と長屋の住人の騒動を描くユーモア小説なのだが、あまり後味がよくない。ここまで悲惨な目に遭わなくても、と思う。

「ゆうれい貸屋」
 過去の因縁も何もなくいきなり幽霊が出てくるのがすごい。理由付けなどいらないのだ。
 ゆれいを貸す商売という、奇抜なアイディアなのだが、それが生かし切れていないのが残念。
 なんだか尻切れトンボの終わり方だった。
 「すぐに賃上げストなんか始めるわよ」(p247)というせりふには驚いた。

「雪の上の霜」
 あれっ、これは「雨あがる」ではないか、と思ったら、その通り、姉妹編だった。
 人一倍優れた能力を持ちながら、善良でありすぎるが故に立身できないというのが、山本周五郎なのだ。

「秋の駕籠」
 「三年目」と同じく、男同士の心の絆の話。
 この本の中では珍しくハッピーエンドだった。

「豹」
 なぜこの小説がこれに収められているのか、と思うような現代小説。
 女は怖い、という話。

「麦藁帽子」
 これも現代小説。「青べか物語」風。





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Last updated  2005.04.01 21:13:30
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