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2003.07.09
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カテゴリ:その他の読書録

おごそかな渇き(著者:山本周五郎|出版社:新潮文庫)


 表題作は、新聞の日曜版に連載され、作者の死によって中断となった現代小説。
 現代の聖書を書きたかったということで、宗教に関する話がいろいろ出てくる。
 完結していたらどんな話になっていたのか興味はあるが、ほかの小説と同じようにおもしろかったかどうかはわからない。読者よりも作者中心の小説になったのではないだろうか。
 男女の心の食い違いと落着を描く「将監さまの細みち」「鶴は帰りぬ」、武家ものの「蕭々十三年」「紅梅月毛」は、これぞ武家物という作。
 絶望した人間と、希望をもたらす人間の話「あだこ」は新山千春でドラマ化したどうだろうと思った。
 市川昆で映画化された「かあちゃん」、黒澤明が脚本を遺した「雨あがる」など、山本周五郎の短編は、ドラマ化しやすいものが多い。
 「野分」も、人の心を思いやるとはどういうことかを描いた佳作。
 めぐまれぬ境遇の中に、人間らしさを見いだす、いかにも山本周五郎らしい作品だ。
 異色の作品「もののけ」は、内省する、という点で、近代的自我を持つ平安人の話だった。





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Last updated  2005.04.01 21:28:52
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